2020年が終わる
打ちのめされた何とも言えない気持ちのまま、それでも日常はフツーに続くのでこなしながらも、仮面の下では、いつまでもメソメソぐずぐずしている。
オリンピックも終わった。
わずかな間に気持ちを切り替えて、見事な演技をした真央ちゃんに、「自分の気持ち次第だ」ということを、輝く笑顔で教えてもらったのだけれど。
あの日、
前のコラムを書いた次の日に、父のガンの転移の説明を聞いた。
何もしなかったら半年で、抗がん剤治療をしても2.3年…だそう。
抗がん剤の様々な副作用についてや、治すことは出来ない、せいぜい進行をちょっと遅らせるぐらい…なんだとか、いろいろ聞いた。
父は、「する」という。
確かに「半年」と言われると、このまま何もせずに蝕まれることは、あまりにも虚しいというか、悔しいというか…
さらにいろいろ質問やらもして、最終的には、父の気が済むように…で、同意した。
来月に入院することになった。
しかし、なんというか、その翌日から、明らかに父の活動量も、発する気力⁇も上がっている。
暖かくなるまでは、無駄なエネルギーは使わんで、ひたすらジッと耐える…みたいに、ストーブにへばりついていたのに。
ジッとしてても良くならんとわかってか⁇、よろよろとだけれど、動きはじめている。
日曜日には、前から言ってたジャガイモを「畑部員」に指導して植えさせて、さらには、夏野菜の準備のため、牛糞袋詰めにも連れ出された。
(袋に詰め放題で200円!誰しも皆、初体験‼︎)
入院中は、絵手紙と書道をするやら何やらで、その準備もはじめている。
父にとっては、期限がどうであれ、「することがある」のが一番なのだということが、よくよくわかった。
父に限らず、誰にでも、はっきりとは分からないだけで、「期限」は、あるのだ。
私にも。
そう、だから、ぐずぐずなんてしてたらアカンなあ…
とりあえず、そう思えた。