人を傷つけるのは
2月も早や7日。
こう寒い日が続くと、ますます父はへたっているので、毎夕メールしてくれる「明日の運勢」(夕刊のオラクルを打ってくれる)がちょっと遅いだけで、あれこれ心配してしまう。
長引くトイレで倒れてないか、
お風呂で(ヒートショックで)倒れてないか、
廊下で転倒してないか、
階段で躓いて、ひっくり返ってないか、
なんかにむせて、喉詰まらせてないか・・・
メールが来ても、実際に玄関を開けて、顔を見るまでは心配やし、
朝も、起きて出てくるまでは心配である。
父自身も、上記のようなことが起こらないように、ずっと気にして気をつけているという。
下痢が続いているため、いくら頑張って食べても痩せていき、筋力も体力もどんどん減っている。
入院中、あれだけ元気に、病院の周りを歩き回っていた父が、
今は階段を一段ずつ、足をそろえて上がるのに、手すりにしがみついて・・・という感じ。
好きなお風呂にも、怖くて入れない・・・という。
お風呂に入らないから、体が乾燥して痒くなるので、私が寝る前に背中に薬を塗っているのだけれど、手に触れる背骨の感触に、毎回、ビクっとなる・・・
「あったかくなったら元気になる」と、自分にも言い聞かせるように、繰り返していたのに、最近はもう言わなくなっている・・・
と、書いていたら、なんだかどんどんこっちまで暗くなってくる。
父の前では、「これだけ寒かったら誰でもそうやわ~」とか、
「今までが元気すぎて、何にも考えんと来てるからやん~」とか、
無邪気に、けっこう冷たく、厳しく、「ハイハイ・・・」と流しているのだけれど。
先日は、生命保険会社の販促物が、たくさんテーブルの上に乗っていた。
どうしたんかと思っていたら、「受取人の名義変更手続きをした」という。
これは、本当にびっくりした。
具合が悪い時は、いろいろピーピー言ってはいるけれど、
今までは、現実的なコトとは全く結びつけていなかったのに。
「そら、私の方が長生きするよね~」と笑って言うしかなかった。
夜、布団の中で、一人で泣いた。
暖かくなるのを、待っている。
ホントニ、ハヤク、ハルヨコイ。
いやいや、
それよりも、今のこの寒さの中でも、いっぱい笑って過ごそう。
「○○したら、○○する(なる)」・・・というのは、どうも私は好きじゃないのだ。
今がしんどくても、
しんどいからこそ。