人を傷つけるのは
あの暑いアツイ夏の最中、入院中の父から託された畑を
強力な助っ人に頼りっぱなしではあったけれど、なんとか無事もちこたえ、
そこそこの収穫も上げたのでした。
ゴーヤとトマトはすっかり干からび、きゅうりもオクラもぼちぼち終わりで、
後は、秋ナスとピーマン(これがまあしつこい)ぐらい。
ようやく解放されるか・・・と思っていた。
雨上がりの日曜日の午後、「早よ秋の準備をはじめな、アカンようになる!」とのたまう。
確かに、入院前から父が、「手術後は重たいモノがもたれへんやろうから・・・」と、
秋に植える大根のための肥料を買い込んで、納屋に積み上げていた・・・と前にも書いた。
でも、退院後、けっこう弱ってたし、もういいやんと思ってた。
台風も来たし、雨が続いて、それどころじゃなかったし、
時期を逃すと、あきらめるのでは・・・と、ちょっと思ってた。
(肥料は腐るモンでないし。いや、元々腐ってる???)
涼しくなって、少し元気になってきたもんやから、まあもうじっとしてられないよう。
「ちょっと見に行く」と言う。
日が照ってきそうなので、「夕方に行こ」と言ったのに、
2階から、例の野良着に着替えて降りてきて、もう待ってられない。(←子供か・・・)
仕方がないから、車で畑へ・・・
納屋から牛糞の袋をひっぱり出してくる・・・
こらこら、重たいねんから・・・台車に乗せて運ぶ。
大根の予定地に、まこうとする。
見に来ただけちゃうん?
こんだけ日が照ってきた中で、無理して動いたらアカンって言われてるやん!!
言うこときかんなぁ!!!
「大丈夫や!!」
ほとんどケンカになりつつも、結局、私が替わって、
言われるがままに牛糞2袋と肥料3袋を2畝にまく。
足腰だるい、腕痛い・・・、柄杓握ってた指痛い・・・
しかも父は、私がちんたら撒いている間に、後ろでコソコソと、
ひからびていたゴーヤとトマトを抜いて片づけていた・・・
そっちのほうが重労働??
あ~あ、でもとうとう、大根の準備が出来てしまった。
さらに、家に帰って、なんやらゴキゲンに書き物をしていると思ったら、
「秋の植え付け予定の畑の図」を作っていた。
大根、玉ねぎ、にんにく・・・
で・・・、ホウレンソウ、小松菜・・・
何っっ???
葉っぱものまで植える気なん???
夏野菜より手がかかるやん、誰がするのん、誰がっ!!
芽が出るころにはもう、朝、自分が行けるようになる・・・と言う。
だから、植え付けのとこまで、皆に手伝ってもらいたい・・・と言う。
なんというか、
心配はもうしない。
気が済むようにしてもらわなしょうがない。
はぁ・・・
それでも、やっぱり手伝うしかないようなので、
畑便り、まだまだ続くと思われます・・・
助っ人のミナサマ、今後ともよろしくお願いいたします。