兄妹
関西・・・と言って、いったいどれぐらいのエリアまでだかわからないけれど
この時期、各家庭では「いかなごのくぎ煮」づくりがさかん。
今年は少ないだとかで、
商店街の魚屋さんの前には、「何時に入荷~」の張り紙があり、
その時間の前になると、あちこちから人がやってきて、
あっという間に行列ができる。
さっき、自転車で通りかかったら、少し離れたところで
70代後半?か80代前半・・・とおぼしきご婦人が二人、立ち話をされていた。
お一人は、もうほかの店で3kgほどを仕入れて帰るところらしい。
もうお一人は、あそこの店に並ぼうか悩んでいるところ・・・だったよう。
(あまりに声が大きいので、手前→通り過ぎ→かなり超える・・・まで丸聞こえ)
毎年、何日かに分けて10kgほど煮ていたらしい。
けど、今年は、どうにも気がむかん・・・
昔お姑さんが毎年たいとったのに、ある年、
もうやめや・・・とぱったりやめてしもぉたことがあって、
あないによーさんたかんと、ちょっと量減らしてやればええのに・・・と
おもとったけど、自分もそうなったんか、
もう、今年はどないもでけへん・・・
ザラメを買って、お醤油、生姜にタッパ~も。
たいたら今度はあちこちの知り合いに送るのに、郵便局へ運ばならん・・・
その段取をいちからせなあかん・・・おもたら、もうおっくうで。
毎年同じで、ササッとしよったのにな~
最後にききとれたのは、
私がたいたらあんたの分は持っていったる・・・という、もう一人の声。
何年か前の母を思い出した。
ホントにぱったりやらなくなった。
まだ、認知症の兆候がでる前だったはず・・・
大きな声で笑って話してはったけど・・・
胸のうちを想う。