引き受ける
本日訪問のAさん(要介護2、女性)
春にお誕生日がくると97歳になる。
毎日ヘルパーさんに入ってもらっているが、
お元気に一人暮らしを続けておられる。
背中はずいぶん曲がっているけれど、室内移動用にレンタルしている歩行器を使って、
台所へ行ってポットのお湯を汲んだり、冷蔵庫をのぞいたり、
日に何度も往復しているそう。
「一人ではな~んもできへんけど、こんなん貸してもらって、おかげで歩ける。」と
おっしゃる。
いっつも身近に歩行器を置いているらしいので、
タイヤには食べこぼした海苔やお芋さんの皮や、ふりかけやらが張り付いていた・・・
Aさんの暮らしに、ホントにくっついて、役に立っているのやな~と思った。
拭いても取れないので、ピンセットで剥がしながらも
なんとも微笑ましい。
「100歳まで生きるねんね~」「いっつも言ってるね~」と、横からヘルパーさん。
「みぃ~んなに迷惑かけて、お世話になっとうけど、
こんだけよーしてもらったら、そら100まで生きる気ぃでがんばらなっ!」
「ハッハッハッ!!」と笑ってはる。
みなで一緒に大笑い。
「100まで生きる気ぃでがんばらなっ!」
帰り道、自転車こぎながら、私も呟いてみた。
元気が出るなあ。