隣が火事
本日訪問のAさん(86才女性、要介護3、独居)
ずっと要支援1で、ほぼ毎日歩行器を使って、近所のスーパーへ買い物に出かけておられた。
昨年、室内での転倒が続き、要介護3となり、夏にはなじみのスーパーで転倒した。
幸い骨折は無かったものの、それからは外出ができず、
つい3日ほど前に、転倒して以来初めてそのスーパーへ、一人で出かけたらしい。
歩行器を押しながら、そろそろと慎重に歩くAさん。
突然声をかけられたらしい。
同じ歳ぐらいのオバアサン。
「まぁ~、あんた…よかった…
夏にえらいこと転けてやって、それからいっこも見かけへんから、
どうしとってかしら…おもてたけど…」
「ようまあ寝たきりにならんと、またこないして元気に歩けて…」
「また会えてよかった」「うれしいわぁ」と、
とても喜んでくださったらしい。
Aさんは、そのオバアサンの顔も名前も全く知らない。
でもあの夏、Aさんが転けた現場に居合わせて、
それ以来見かけなくなったAさんを気にかけてくれていたのだろう。
「びっくりしたけど、ホンマにうれしかった…」と、Aさんはおっしゃる。
「知らん人が、知らんトコで、そなして気にかけてくれて、
また会えたいうて喜んでくれて…」
「元気でた」とおっしゃる。
「元気で居れるようにとおもた」と笑いはる。
私もとてもうれしかった。
元気で居てください。