Mybestpro Members

坂部智子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

歩く練習

坂部智子

坂部智子

テーマ:仕事のはなし

先日訪問したAさん(87歳女性、要支援2、独居)
股関節の手術後、屋外は杖歩行。
マンションの廊下が長くてまっすぐなので、一人で歩く練習をしているとのこと。
手すりがついているが、あえて持たずに、杖だけで歩くのだという。

「外を歩くときに、手すりがあることはめったにないから、
手すりを頼ったらあかん思って・・・」
Aさんのようにおっしゃる方は多い。

それももちろん一理ある。
けれど、せっかく手すりがついてある、まっすぐで長い、
歩く練習をするのにうってつけの場所があるのだ。
もう片方で手すりも持って、ゆっくりでいいから、
きれいに歩く練習をしてみたら・・・・とAさんに伝えた。

1本杖で歩くと、体のバランスがどうしても片側に崩れる。
手すりと杖、両側で支えることで、バランスの中心が整う。
すり足で歩いていたのが、少しかかとを持ち上げて歩けるかもしれない。

外を歩くときに、手すりがあることはめったにない・・・ので、
実践的ではないかもしれないが、
手すりを頼っても、きれに歩くというコトを意識すると、
知らないうちに曲がっていた背中に気づいたり、
足元ばっかり見て、全然前を見ていなかったことがわかったり、
普段の自分の歩き方との違いを自覚することができる。

意識して直せるところは、直していけばいいし、
むつかしいところは、難しいとわかればいい。

「廊下を歩く練習するのが、楽しくなる~」と、Aさんは笑ってはった。
それが、なにより。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

坂部智子
専門家

坂部智子

神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ

 

坂部智子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

介護サービスのプロ

坂部智子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼