徘徊対策の現状
車いすに座っていると、前からの風をまともに受ける。
押している人は、車いすで、ある意味 前を防御(?)されているので、
あまりその風の冷たさを感じない。
しかも、“押す”と“歩く”という労力(?)を使っているので、
体はだんだん温まってくる。
しかし、車いすに乗っている人にとって、
膝から下は、あまり体温の変化を感じないところであるし、
じっと座っているので、思っている以上に冷えていることが多い。
膝掛は必須。
流行りのレッグウォーマーなどもおすすめです。
寒いので、外出する時は厚着をする必要があるけれど
身体が不自由であると、どうしても厚着は、着る方も着せる方もけっこう負担。
特にズボンの下が、パンツの数枚重ね プラス パッチの重ね履き・・・になると
トイレで一苦労・・・になる。(母がそうです・・・)
長めの膝のサポーター(保温目的の)や、
ズボンの上からはめられるレッグウォーマーは、トイレでの負担にはならないので
おすすめです。
それと、最近気になるのは、電動カート。
以前のモノと比べるとずいぶんコンパクトなデザインのが増えている。
電動カートは、車いすではあるけれど、
基本的には、降りてから なんとかは歩ける人が使用している。
レンタルのを、新しいコンパクトなカートに替えたばかりのAさん。
いつものように乗って、スーパーに買い物に行って、降りようとしたら
足がこわばって動かず、危うく転がり落ちそうになった・・・そう。
以前のは、スクーターのように前にガードがあったのに、今のは足がむき出しになる。
気づかないうちに足が冷え切って、感覚が無くなり、動かすことができなかった。
寒い間は乗られへん・・・とおっしゃる。
聞いてみたメーカーからは、マンションの狭いエレベーターの乗降などのために
コンパクト性が求められて・・・などだった。
しかし、前に風よけがあっても、前後左右のサイズが小さいモノはある。
実際に乗る必要のある人が使って負担になるコト・・・というのを
もっといろいろ考えてほしい・・・とまたまた思う。
とにかく、車いす、電動カート、
冷え対策(特に足元)は、くれぐれもお気をつけください。
デイサービスやショートステイの送迎などの、わずかな時間でも要注意です。