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坂部智子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

着替えに往生

坂部智子

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テーマ:老老介護(父が母を介護する現場より)

父が母の介護(体に触れるコトを含めて)に全面的に参加するようになったのが、
今年の3月。
そこから季節は暖かくなっていったので、どんどん着る物は少なくなり、
父の中では「着替え」というのは、けっこうちゃっちゃと簡単にできること・・・と
なっていたよう。
しかし、寒くなって、着る物が増えてくると なんだかえらい時間がかかっている。
半袖Tシャツなら、袖も首もまとめていっぺんにガバッと着せていたのに、
長袖になると、モタモタおたおた・・・
袖を先に通してしまってから、首をいれようとして、
今朝母は「顔なし(千と千尋~)」のようになっていた・・・

できた・・・と言うので見ると、背中で中の服がよじれていたり
肌着の袖が中で上がってしまっていたり(母は、そうなるのが大嫌い・・・)
どっかおかしい・・・
「ハイッ 手~入れて」「こっち向いて・・・」などと
一生懸命 母に声を掛けながら、やっているのだけれど
いやいや、そこはそっち向けには曲がらんやろう・・・というほうに関節を動かしたり
けっこう荒い、し、雑い・・・

“リカちゃんごっこ”で、動かない関節と格闘して、
着せ替えをしていた幼少からの体験があるかないかは大きいのか・・・
いやいや、そういう問題ではなく、単に想像力が乏しいのか・・・
久しぶりに母の「殺す気ぃか~~~」も登場して、
朝から、大わらわの大笑い。

笑っている場合ではないです。
着替えが母にとって(父にとっても)これ以上苦痛になると困ります。
父の想像力が乏しくて、技量の向上も望めないなら、“服”のほうの改善でしのぐしかない。
ゆったり着せやすい服・・・となると、袖も裾も長すぎるし・・・
やはり、“+アルファ”の工夫が必要。
手作り、リフォーム・・・ですかね。
私が着替えを担当する・・・のでもいいけど、
やっぱり、せっかく父が関わることが増えてきたのだから、
ここはガンバッテ、工夫を重ねて取り組んでもらおう。

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