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介護していた側が

坂部智子

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テーマ:仕事のはなし

モニタリングで訪問するのが、何巡目かになっているお家がけっこうある。
ご利用者さんの容態が悪くなっている・・・ということは、(加齢もあり)多々あるが
介護をしてはったご主人や奥様のほうが、具合が悪くなって入院、あるいは入所、
亡くなられていた・・・ということもよくある。

介護していた側の具合が悪くなると、変な言い方だけど、「早い」という気がする。
(特に老々介護の場合)
自分は介護をしていたけれど、自分の介護をしてくれる人はいないので、
入院や入所を選ばざるをえない・・・・ということもある。

そして、介護をしてくれていた人がいなくなった自宅で
ご利用者さんが、いったいどうなっているか・・・と、すごい心配するが
けっこう、しゃっきりしてはるのだ。
以前よりも、一人で出来るコトが増えている場合も多い。
それはけっして、前からやれていたのにしていなかった・・・というのとは違う。
違うけれど、してくれる人が居なくなったコトで、
緊急装置が発動した・・・というか、生物としての生存危機回避・・・というか
説明できないところではあるけれど、
なんか しゃっきりしてはるのだ。

これなら安心してもらえる・・・と、ホッとするとともに、
元々、介護している側が、そんなにがんばらなくてもいいんや・・・ということにもなる。

「必要なサポート」
この基準というのが、ホントに難しい。
「しなくていい無理」や、「できるかもしれないのにしなくて済んだ・・・」
などを、知らない間に生み出しているとしたら、
とてももったいない・・・・と、ホントに思う。

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