足をあげて

本日訪問のAさん（要介護2、80代男性）
2モーターの電動ベッド（背上げ、高さ調節機能付き）をレンタルされている。
訪問時、枕を置いてあるのと反対側が30度ほど上がっている。
一瞬、どうなっているのか、意味が解らなかった・・・

なんでも、お医者さんから、
「足の浮腫みがあるので　足を高く上げて寝なさい」と言われた・・・らしい。
そう聞いたAさんご夫妻、帰って、
このベッドは背中が上がるから、頭と足を逆にして寝たら　ちょうど足が上がって
いいやろう・・・と、ここ半年ほどずっとそうやって寝ていたらしい。
「足を高く上げて・・・」の、“高く”がどれぐらいなのか、ピンとこないまま。

朝、起きると腰が痛くて、体が強張って、
起き抜けは、室内移動に歩行器を使わないと歩けない・・・そう。
座って、腰を曲げたり伸ばしたりしながら、しばらくしていると
なんとか　伝い歩きが出来るようになる・・・という。

足を上げている角度がキツすぎるとお伝えした。
さらに本来は、背中から起き上がるところなので、腰への負担はずいぶん大きい。
足上げ機能付きのベッドに替えるか・・・というところ。
ベッドはフラットなまま、座布団を二つ折りにして足を乗せるだけでもいいとも思う。

しかし、「足を高く上げて寝なさい」というだけで、具体的な指示がなかったので、
どうやって寝たらいいのか、全く見当がつかなかった・・・とおっしゃる。
お医者さんも、まさかAさんが、ベッドで逆向きになって
足を50cmほども斜め上に上げて寝てはるとは、思いもしていないのだろうなあ・・・

何のために、どうするのか、
実際にどうやっているのか、
なにより、ソコが大事。