百日たって
本日訪問のAさん(91歳 女性 要介護2)
家族に車いすを押してもらって、毎日点滴を受けに通院してはる。
病院までの道は、車いすで行くにはけっこう距離があるけれど、
なつかしい道だから・・・と、通っているらしい。
まだ、お元気だったころ、毎日毎日 その道をラジオ体操に通っていたそう。
Aさんのお部屋には、「無休6000回」を賞する盾が飾ってあった。
ご家族の看病で行けなくなった・・・とのことで、
そのまま続けられていたら、おそらく10000回は超えただろう・・・と
残念がっておられた。
6000回といっても、え~っと・・・1年が365日だから・・・
単純に割り算をしても16てん・・・という数字が出る。
生まれた子が、高校生になってるやん・・・と思うと、とてつもない記録である。
Aさんは、長い距離を歩くことはもうできないけれど、
それでも、2階が住居なので、毎日階段の上がり下りをしている。
上がるほうがエライ・・・らしいが、両手で手すりを持って、
支えてもらうことなく、一人で上がり下りができるという。
ご家族は、「あれだけ毎日続けていたことが、やっぱり役に立っている」とおっしゃる。
「自分たちがこの歳になって、これだけがんばって動けるやろか・・・」
「続ける」と言うコト。
横着モノの私にとっては、ホントにすごいと思えることで、頭が下がる。
引退を表明した“鉄人アニキ”も、本塁打や安打の記録更新より、
連続出場記録と、連続無併殺打記録にこだわった・・・と記事にあった。
その裏の、何より地道な鍛錬と強い精神力・・・
「続ける」ということの、重さと誇りが、胸にしみる。