気のもちようで
9月に入ってから、父の畑の野菜たちは、またまた元気を盛り返し
中でもナスビが大盛況。毎日毎日山盛り取れる。
近所にあちこち配って、ここアスタの事務所にも運んで、
今日は、「宅配便で送る」と言う。
昨日から母はショートステイに行っているので、
いつもよりのんびりした朝を過ごし、私も時間があったので、
車で送ってもらいがてら(ちゃっかり)、コープに寄った。
段ボールを抱えて、カウンターに向かった父に、すぐ中から声がかかった。
受付の人とは、どうやらもう顔なじみらしい。
そっちからは見えないところで、商品をながめながら こっそり様子を覗った。
表に“野菜”と書くので、その中身の話から・・・送り先の土地の話・・・、
行ったことがあるとかないとか、知ってる人がいるだとか・・・
にこやかに、愉しげに話しながら手配をすませて戻ってきた。
にんやりしながら 父に、「へ~ よ~しゃべるやん」と言うと
「黙~ってしても用事は済むけど、ちょっとしゃべったりしたほうが気持ちええからな」という。
まあ、いちおう元々営業というか、店舗での接客販売も仕事ではしていた。
しかし、昔人間(昭和ひとけた生まれ)なので(?)、
その分 家では愛想なく、近所の人とも挨拶はするけど、顔も名前も覚えず。
母はよく、「退職したら、ぜったい話すこともなくなってボケるで~」と心配していた。
特に趣味もなく、ホントに心配して、神戸市の“貸し農園”の募集を見つけてきて
勝手に申し込んだのは、母である。
今、近所の人と、すっかりなじんで話ができるのも
しょっちゅう宅配を頼むことで、お店でもいろいろ顔見知りができたのも
畑のおかげ。そもそものきっかけは、母がつくった。
まあ、母が元気でいたら、逆に父がどうなっていたかはわからないけれど・・・
今、母の介護をしながら、外に出ても 元気に生き生きとしてる父。
“外面”・・・というのではなく、とても“自然”見えた。
安心した・・・というと生意気だけど・・・うれしい・・・な。