聞き入れる魔法
以前、コラムで書いたAさん、間もなく退院で、在宅での療養を・・・
(http://mbp-japan.com/hyogo/tomo-be/column/29952/)
というのは、高校からの友人のお父さんである。
在宅での介護の為の準備を進めていたが、容態が変わり、今のところ入院が長引いている。
娘である友人(結婚して東京にいる)が、一昨日、急きょ帰ってきたという。
(お盆に帰って来てて、戻ったところだった)
あまり、容態はよくないとのこと。
家族で交代に病室に泊り、付き添っているという。
その友人は、明るく あっけらかんとしてて、“得な性格”とよくいわれている。
妹からも“アンタ”と呼ばれ、母は、いつも心配してて(無鉄砲なため)
私にまで「よろしくお願いしますね~」と頼みはる・・・
そんなコ。
もちろん、もう十分すぎる大人だし、
家族の知らないところでは、いろいろ修羅場(?)もくぐり
しっかり(ちゃっかり?)世の中を渡ってきているツワモノである。
父親であるAさんの、今の状況や、これから先に起こるであろうことなど、
冷静に判断しつつ、人知れず涙して、いろんなコトに向き合っている。
けれど、家族の前では、どこか気楽に、能天気に、
いやいや、全然大したことないやん~という風によそおっている。
自分までが深刻になってしまったら、いっぺんに家族が
沈むところへ沈んでしまうのではないか・・・という危惧もあるし、
なにより、“のんき娘”であることが、家族の中での自分の“役割”だという。
家族それぞれの個性の中で、与えられているわけではないだろうけれど、
なんとなく、受け持っている役割・・・というのがあるのは、わかる。
(どちらかというと、私も ”ぼんやり”してて“とろい”というのが
定着しているので、あえて(あくまで、あえて)、家族の中では そうふるまっている・・・)
Aさんの心配の種の“のんき娘”として、父に寄り添おうとしている友人を、
応援している。
(泣く場所も、吐き出す場所も、ココニアルカラ)