一緒やったら
本日訪問したAさん(80歳男性、要介護2)の奥さんがおっしゃった。
「仕事と夫の介護と家事とで、もう体がえらいけど、私が介護認定を受けな、
ヘルパーさんに家事を手伝ってもらったりは、できへんのやんね?」
答えは、「いえいえ、できます」である。
「Aさんの介護をしている家族の負担を軽減すること」は
介護保険の役割なのだ。
介護保険とは、「高齢者や(この場合Aさん)や家族の(この場合奥さん)の負担を
社会全体で支え、介護が必要になっても、住み慣れた地域で、
出来る限り自立した生活を送っていただくための制度である。
(参照、「神戸市の介護保険のあらまし」)
Aさんが、介護認定を受けたのは、2年前。
担当のケアマネジャーからは、
「奥さんも大変やから、しんどかったら手助けできますから、
無理せんといつでも言うてくださいね」と言われたという。
けれど、それは、奥さん自身の介護の申請をする という意味だと思っていたそう。
・・・・そう言われたら、そう思うかも・・・
奥さんも80歳を超えており、持病を持ちながら、
「私がまだなんとか元気で動けるうちは・・・」と
あれもこれも全部自分でやっていたという。
どうしても、風呂掃除がえらくて、ついつい手を抜いてしまう・・・らしい。
すでに明確なニーズがある。
老々介護の現場で(もちろんそれだけではないけれど、特に)
今まで、こちらも気が付かないままで、
ホントは、Aさんの奥さんのように思って、全部自分で抱えてやっている人が
たくさんいるのでは・・・と思った。
介護している側の人が突然倒れて・・・と言う話は、ホントによくあるのに。