沁みついて
昨日の新聞で知った。
地元 新長田の大丸が、来年1月下旬に閉店するという
(参照 http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0005164184.shtml)
震災ですっかり変わった街並みの中で、懐かしさと安心とがそこにずっとあったのに。
小学校の時に地下鉄が開通した。(新長田~名谷)、
それまでは、団地内のコープと、小さなショッピングセンターしかなくて
たまにバスで降りる板宿商店街が 唯一の“街”だった。
名谷にも大丸と専門店街 須磨パティオができたけど
まだ周囲は宅地造成のまっただ中。
母と地下鉄に乗って出かけた新長田の街並み、大丸、専門店・・・
高校生?いや、大学生になって、気軽に出かけられる“街”が 三宮に移っていくまで、
ちょっとした買い物に出る場所として、よく通った。
いろんな思い出がある。
個人的には、地下の食料品売り場がお気に入りだった。
特に、野菜売り場。
新鮮で、種類が多くて、野菜の試食もあって(これが理由か・・・いえいえ)
なにより店員さんの声が大きくて 活気があって
手に取っているうちに、買う気になる。
あの売り場が無くなるなんて。
赤字云々となると、
とてもとても、そんな売り上げに貢献している客ではないので何も言えないけれど、
ハーバーランドの阪急が閉まった・・・の比ではないくらいに
さみしい・・・な。
まだ元気だった母と、何度も歩いたあの店が
(母が自分で選んで買った最後の服・・・もココだった)
現実の風景から消えるのが、なにより、さみしいのかもしれない。