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そこに手すりがないと困る理由 その1  

坂部智子

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テーマ:仕事のはなし

手すりの取り付けにあたって、
・無いと困る手すり= 無いと危険
・あったらいい手すり = あると安全が増す
・あってもいい手すり = あると動作が楽、スムーズ
・無くていい手すり = スペースを奪う、動作を制限するなど がある・・・と書いた。

今回住宅改修のプランを立てている、要支援2のAさん宅では、
・門扉から玄関までの外階段(段差 不揃いで5段)、
・玄関上り框(段差23cm)、
・トイレの中側(立ち上がり補助&出入り時の支え)、
・浴室の中側(出入り時&浴槽出入りの支え) の4か所に手すりをつけることにした。

なぜそこが、「無いと困る手すり」になるのかについて。
ひとつめの、門扉から玄関までの外階段は全部で5段。
階段の高さが不揃いで、1段目は18cm、2段目、3段目は21cm、
4段目は20cm、5段目は23cm

メジャーで高さを測っていた私が、「この階段、高さバラバラですね」と言うと
奥様は、「えっ???そうですか~、全然気が付かなかったわ~」とおっしゃる。
「最後はなんか ちょっと高いかな~とは思っていたけど・・・
荷物持って帰ってきたときに 最後しんどいから・・・」とのこと。

この、“気が付いていない”けど、「不揃い」だとか、「傾いている」とか
「材質がちがう」というのが、危険個所としてはレベルが高い。

普段何気なく出来ていることが、やりづらくなったとき、
当たり前に上がっていた足が、ちょっと上がりづらくなったとき、
そうなった時に、「気が付いていない」ところには、注意が向かない。

廊下と和室の間の明らかな段差では、いつも気を付けているからつまずかない・・・
のと、同じ理由。

「不揃い」による、足の運びの違いを支えるためと、何よりも「意識する」ために
ここには手すりが絶対に必要なのです。

以下 続きで。

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