ごきげんさん
本日訪問のAさん(84歳、男性、要介護4)
今月末の介護認定更新では要介護5になったらしい。
午前中の訪問時、ベッドで“くーかー”寝てはった。
ほとんど寝ていて、しゃべるのは、目が覚めて、お腹がすいていたり、
なんか用事がある時にだけ…と奥さんはおっしゃる。
「ほとんどお手伝いさんよ」
「さびしくて…」
新聞記者で飛び回っていたというAさんは
外ではよくしゃべるが、昔から家では口数が少なかったらしい。
最近、デイサービスの若い女性スタッフから、Aさんが新婚当初の話をしてくれたと聞いて、
奥さんは、とても驚いたそう。
「そんなこと まさか覚えていたなんて~」
また Aさんはデイで、ふいに、「B子 B子」と、そこにはいない奥さんを呼ぶことがあるそう。
「なんで、私を呼ぶのかしらね」
「若いころは名前で呼ぶこともあったけど、
今は、お手伝いさんのように呼びつけるときは「ちょっと」としか言わないのよ~」
「私の名前 覚えてたんや~とびっくりしたわ・・・・」
いちいち不思議がる奥さんのコメントが 笑いをさそう。
Aさんの、口下手というか、
なんともいえない、この年齢独特(?)のちょっとずれた(失礼)愛情表現というのか・・・が
にじんでいる、素敵なエピソード。
うちの父と母も もしも今と立場が逆なら、
こんな風になっていたな・・・・と思える・・・