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重い話だからこそ

坂部智子

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テーマ:仕事のはなし

なんとも歯切れ悪く昨日のコラムを終えて、ずっとあれこれ考えていた。
「虐待」= 重い重いテーマである。
先が見えない中で、簡単には語れないことである・・・

しかし、重い話を「ともべぇ」が、“そうなんデス・・・重いんです・・・”と、
その重さに絡められて、行き詰っててどうする~と、一晩超えたら思えてきた。
いわゆる“シングル介護(独身で親を介護中)”まっただ中で、
将来の“ドッキョロウジン”予備軍としては(あくまで肯定的に使っています)
このご時世、この状況の中で、たくましく生き抜いていかねばならないのダ。

身近な人、自分の老い、要介護状態になること、その先の死、
当たり前のことが、重くツライ、キョーフなことのように受け取られたら
それこそ、救いようがない。

世界を救うことはできなくても(話が飛ぶけど)、
この目の前の、自分の手の届くところを
がっちりつかんでいくことで、現実に、小さな変化を起こすことはできる。

「誰でも虐待の加害者になる可能性はある」というのを、
介護をしている立場からみると、「自分だけは大丈夫」と、たかをくくらないこと。
仕事でサポートする側の立場からみると、「どこででも起こり得る」と、意識すること。
それだけでも、ずいぶん変わる。

改めて、自分のことも、見えたことも、ここに、なんでも書くと決めた。
(いやもう十分書いているけど、さらに正直に、いいかっこせずに)
書くという作業を通して、少しは客観的な視点をもつことができる。
気づくこと、時間がたって振り返られること、謙虚になれることがたくさんある。
謙虚さ・・・大切ですね。
「どうにもならないことがある」と、知ることで、かえって乗り越えられることもある。

これからも重い話は、つきもの。
答えが無くても、キチンと向き合って、考えていかねばならない。
今日の、「重い話だからこそ」の精神で、
日々精進したいと思います。

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