一緒やったら
要介護3のAさん(80代男性)
ずっと2モーターのベッドをレンタルされている。
(2モーターとは、高さ調節機能と、背上げ機能が付いたベッド。
切り替えによって、背上げ足上げを連動させることは可能だが、
足だけを上げ下げすることはできない →可能なのは、3モーターベッドとなる)
足の浮腫みもあり、今までに何度も何度もケアマネジャーや、訪問リハビリのPT(理学療法士)さんからも、3モーターベッドに替えたら・・・・と勧められていたそう。
しかし、入替えするとなるとたいそうだし、やっとこのベッドに慣れたところやし・・・
などなど あーだこーだと言っては、頑なに断っていたらしい。
先日訪問すると、先週から足がさらにパンパンに腫れているとのことで、
ベッドの足元には、折りたたんだ毛布と座布団が差し込まれていた。
足が腫れて、今の一番しんどいこと、つらいことなどをじっくりAさんからきいた。
足元の毛布やらは、その都度奥さんが差し込んでくれるらしい。
ちょっとトイレに起きたりするたびに、抜いて、入れてをやり直さないとダメで
なかなか気に入るような位置にもすんなりとはならない・・・とおっしゃる。
「リモコンで好きな位置に足が上がれば楽かな~~」とボソッとつぶやいてみた・・・ら
「ほんまやな・・・」とおっしゃる。
「前からずっと言われとったんやけどな・・・」
チャンス到来!
「一回試しに替えてみましょか~?」
「入替はすぐにできますし」とたたみかける。
「そやな~~そ~してもらおか・・・」
ハラハラ見守っていた奥さんと、思わず目を合わせてニンマリ。
なんとか、ベッドの入替ができることとなりました。
今までからも、しんどかったと思うけれど、億劫がる性格と意地と、
その他いろいろの要因で話は進まなかった。
まさにタイミング。
Aさんの在宅生活に関わるサポーター達が、同じ視点で 懲りずにヤイヤイ言っていた、
連携プレーの成果である。
よかった。
これはとてもうれしいケース。
今後もAさんの状況を見守りつつ、その時々に必要なサポートを
タイミングよく、提供できればと、思う。