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坂部智子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

100年の月日

坂部智子

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テーマ:日々ねた

時々、もうすぐ100歳という方に出会う。
確かに、全国的には47,756人(9月15日現在)いらっしゃるというのだから
そうめずらしいことでもなくなっている。
ちなみに、統計を取り始めた1963年には、153人だったそう。
ここまですさまじいまでの右肩あがりの棒グラフは、そうそう見ることがない。
(参照 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1163.html

で、何の話だったか・・・
そうそう、
とても個人的な感想だけれど、
100歳近くの女性は、年齢を重ねるごとに、ますますどっしりとした感じが強くなり
あと2、30年は余裕で生きるんじゃないかと思えるほどの
日常に根差した重量感がしみだしているように思える。

それに比べ男性は、年齢を重ねるごとに、どんどん透明になっているような感じ。
絵で見る「仙人」と重なる。

何人か、お話をうかがった戦争をくぐりぬけてきた男性からは、
「なんでわしだけ生きとんやろか」という、同じセリフを聞いた。
たくさんの子供を抱えて、戦争をくぐりぬけてきた女性からは、
「どないしてでも生きていかな思て」という同じセリフ。

人生の中に刻み込まれたこれらの想いが、そのたたずまいに、
にじんでいるのかもしれない・・・・・
そう思うと、そばにいるだけで心の奥が熱くなる。

100歳を超えた詩人、まど・みちおさんの「100歳の言葉」という本を読んだ。
タイトルに「どんな小さなものでもみつめていると宇宙につながっている」とある。

出会った人たちからの、一つ一つの言葉。
深い深いところから出て、いろんなつながりを経て、私のところに届いたと思える。
もっと会いたい、もっと話を聞きたいと思う人がたくさんたくさんいる。
つながって、つなげていかないと、もったいないと思うことがたくさん ある。

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