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ときめく よりも

坂部智子

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テーマ:日々ねた

今話題になっている本からか、
選択の基準に「ときめく」というキーワードを最近よく耳にする。

しかし、私は、どちらかというと、その“ときめく”という基準が、よくわからない・・・
(この時点ですでに、外れている・・・・か・・・)

“ときめく” よりも“ しっくりくる” モノに囲まれていたい と思うのだ。

ときめくワンピースより  しっくりくるシャツ
ときめくスイーツより  しっくりくるおやつ
心ときめく恋人より  しっくりくる相手 に、側にいてほしいし・・・
うぉ~~~ いろいろ気づくなあ・・・

というのは置いといて、
この“しっくりくる”という言葉を、私は仕事の場面でもよく使っている。
お客様にいろいろなアドバイスを伝えた最後にいつも、
「自分にしっくりくることを取り入れてみてください」と言っている。

どんなにいいことであっても、無茶や無理、かけはなれたことは続かない。
それでなくても 今まで当たり前にしていたことが、難しくなったり、できなくなっている状況で、
ストレスは計り知れないのに、さらにテンション上げて 高みのチャレンジをし続ける というのは どうやろか・・・と思うので。
(私なら、したくない・・・)

重ねた年齢や、これまでの人生の幅やらで、 しっくりくるモノは みなそれぞれちがう。
「介護に正解はない」・・・ということのひとつに、
この“しっくりくる”こと自体が本当に千差万別だから・・・とも思える。

逆に言うと、自分で自分の“しっくり”がちゃんとわかったら 、
ホントに人生のあらゆる場面での選択がきちんとできるし、
ある意味、とても生きやすくなると思うのだ。

出会うお客さんの、頑なに思える言動も、その人の“しっくり”を伝えている・・・と思うと、
なんだかとてもうれしくなる。

「変えられることを変える勇気と、変えられないことを受け入れる勇気」が
大切やし、必要だと、前に書いたことがあるけれど、
最近は、どうやったら、その人の“しっくり”に添えるか・・・というのも
向き合う中で優先することになった。

出会ったたくさんの人の人生から、教えてもらった、気づかせてもらった大切なこと。

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