人を傷つけるのは
久しぶりの「しげジイ食堂」です。
(80歳の父が、母の介護のため 2年前から始めた料理の珍メニュ~ねた)
父は、昔から“じゃが芋”が大好き。
母は、最近“ちくわ”がお気に入り。
ということで、昨夜のメニュ~は“ポテトサラダinちくわ”となっていました!!!
料理を始めたころは、全く正しく本の通りに
材料から調味料から全てきっちりとテーブルの上に並べ、
例えば「人参3分の2」とあると、律儀に3分の1は冷蔵庫に残してあった・・・という
生真面目な父でした。(今も基本キマジメですが)
ようやく、3分の1などと中途半端には残さないことを覚えたり、
材料をあるもので済ますという多少の融通がきくように・・・はなってきた。
が、そこは・・・ある意味センスがいるかと思われる。
前は焼きそばに、残り物の“カニかまぼこ”が入っていた。
こんがり焦げ目の付いた“カニかまぼこ”って・・・・謎の物体。
父曰く、「エビの代わりになるかと思って・・・色も赤いし・・・」とのこと。
で、昨晩の“ちくわ”。
お味噌汁に入れるとか、それこそ単に焼くとか 使い道はいろいろあるはず。
よりによって、ポテトサラダにいれるとは・・・・
“ちくわ”好きの母も、気づかない。
「ほらほら~ ちくわ入ってるで~ よかったな~」と盛り上げても
しら~ん顔で、ぱくぱく食べている・・・
まあいいか・・・・
朝から本のページを繰って、今日は何を作ろうかと真剣にながめ、
冷蔵庫をのぞき、買い物に出かけて 取り組んでいる。
今までに作ったものはちゃんとノートに記録もしている。
(こまめな畑日記に加えて、日々の記録が追加されている・・・)
父と私は、順番にちょっと体調をくずしたけれど
母は、睡眠薬の調整がうまくいかずテンションが上がったり下がったりしている以外は
食欲もあるし全く元気。
そんな母が喜ぶことは、なにより“ごはん”なので
ほんとに 父なりの愛情たっぷりの力作メニューが日々食卓に上がる。
それに私がいちいち ちゃちゃを入れる。
夏野菜のピークも終わり、今からは、ちょっと収穫の時期が遅くなったゴーヤが
てんこ盛りになると予測される。
沖縄料理の本の出番である。
どうやら“初めて作る”という、“最初のチャレンジ”が何事においても好きなよう。
母が元気なころには、あまり父のそういった気質が表に出ることもなかったし、
全く知らなかった。
今は、本当にありがたいし、頼もしい。
最初のチャレンジが落ち着いて、父オリジナル色が強くなってからのメニュ~に
これからも わくわくドキドキさせてもらおう。
はっきりと、「まずい」ものもあるので、
そこは遠慮なく、ビシバシ伝えさせてもらっている。
“遠回しな注意”や“婉曲な否定”などは、通じないので。
そしてまた 言われても腹も立てず、落ち込まず、「じゃあ次っ」と張り切ってくれる。
見習うべき、「あるべき姿」だと、思っている。
「しげジイ食堂」、また次回力作(珍作)をお楽しみに~