百日たって
うちのメダカの話です。
6月に一匹の初代メダカ(2年前に三重からやってきた)の右目が飛び出て
どうやら“ポップアイ”という難治性の病気で・・・・と書いた。
あれから、少しずつその目は自力で治ってきて、もうあとわずかで元の位置に治まる・・・
というぐらいに回復していたのに、
元々曲がっていた背骨のゆがみがひどくなって、
泳ぎがどんどんギクシャクしてきたのが、先週ぐらいから。
昨晩、とうとう、泳げなくなって、底の砂利の上で必死でひれを動かしていた。
朝起きたら、もうアカンやろうな・・・と思いながら、寝た。
今朝、底にへんばりついたまま それでもひれを動かして少し場所を変えたりしていた。
寝起きで椅子に座ったままの母の横で、私もボーっと そのメダカをずっと見てた。
ら、突然、渾身の力を振り絞って という感じで 水面めがけて泳ぎだした。
水面のエサを何度かついばんで、重力のまま また底に落ちて・・・
しばらく底で休んで、また 必死で上に向かって泳ぐ。
まさに、産卵のために川を上るサケのように、ただただ上を目指して必死で泳ぐ。
3.4度繰り返し・・・
今度はうまく水草の上に乗っかって休んでいる。
そんなに体力消耗したらあかんやん・・・と言った。
なんで、なにが、そこまで突き動かして、泳がすのか、泳ぐのか。
なにを思ってか、もちろん何も考えてない 本能のままの行動なんやろうけど。
・・・・母の着替えをして、トイレに行って・・・いろいろ・・・
20分ぐらい目を離しただろうか。
水槽をのぞくと、いない。
どこにも。
焦って探したら、すみっこの底で とうとう動かなくなっていた。
華やかな、まくぎれに思えた。
ようがんばった!えらかったな~!! と、何度も言った。
ホントに、痛覚がないとか、いろいろ聞いたりもしたけど、
背骨が曲がっていることも、目が飛び出たことも
なんの文句も言わず、素知らぬ風で たんたんと、メダカ人生をまっとうした。
今朝は、暑さのせいか、今年生まれたコメダカも5匹、たらいの底に沈んでいた。
父が掘ってくれた庭の梅の木の根元に一緒に埋めた。
卵からかえる確率、稚魚からおとなになれる確率、まっとうする確率。
こんなにちっぽけなメダカの世界だけど、生きていくことのいろいろを
しみじみ 考える。
日頃なにかと 独り言の範疇ではあるけれど
ぶつぶつ文句を言っては、ふてっている自分。
この小さな世界で けなげに 生きることをまっとうしたあのメダカ。
ちゃんと覚えとくよ。
まだまだたくさんいる子孫のこのコメダカ達(70匹以上いる)を ちゃんと育てなね。
と言いつつも、
誰か、メダカ いらないですか・・・
うちで飼える上限は 超えている・・・・
(まだまだ自然淘汰で減ると思われるが、育つ確率がかなり良いよう・・・)
(父が手をかけすぎ。また水槽を買おうとしているが、私が阻止している)
(私は 外でポンプも入れずに、水草だけでため池みたいにしてほったらかしで飼いたい
それなら、水替えもしなくていいし、きっと楽・・・)
丈夫で けなげな、いいコ達ですヨ。