邪道でも
昨日に続いて 今日もこの話題で。
母の介護をする中で、自分の気持の変化が大きかったものが、
“排泄”に関することである。
この顛末は、以前コラムにも書いている(今年3月31日分「トイレは」
http://mbp-japan.com/hyogo/tomo-be/column/18594)
最近の母の状況としては、
昼間は 軽失禁用(おしっこ約2回分)の紙パンツ着用。
自分でトイレに行き、パンツをおろして ちゃんと出していることが多い。
5日に1度ぐらい 晩帰った時に濡れている。
(トイレに行くのを忘れたか、穿いたまましたか・・・は、不明)
夜(だいたい20時ごろ)、寝る前にトイレを済ませてから、
夜用(約4回分)に履き替えて、そのまま。
朝8時ごろに起きた時、だいたいパンツは“ぐっしょり”~“ずっしり”ぐらい。
寝ぞうも悪いけれど、“ずっしり”になっても、漏れてはいない。
思ったより、漏れないものなんや~というのが、今も母に関しては健在。
確かに、月に5・6回(つづく時は続くし、あく時は10日ぐらいあく)ほどは、
パジャマと防水シーツまでが びっちゃんこ・・・ということになる。
これは、出た量が紙パンツの許容量を超えたため。
この、出る量の予測は、無理というのが実感。
必ずしも飲んだ量に比例はしない。
気温、昼間の活動量、体調、精神的なこと などなど、細かいことに左右されるよう。
排尿パターンに合わせてトイレ誘導する・・・・ということは、母に関しては、無理。
そんな一定化されたパターンが続いて当てはまるのか???・・・と
素朴に疑問が沸き起こる・・・
昨日も書いたけど、
仕事で出会う方々で、尿モレに困っている人は本当に多い。
一番大きな原因は パッドの重ね過ぎ。
これについても、以前に書いている(2009年8月4日分「足し算にはならない」
http://mbp-japan.com/hyogo/tomo-be/column/2574)
これは、納得してもらえたら、改善は早い。
足し算ができるパッドもある。
防水シートを使わず、表裏どこからでも吸収するというシートタイプの。
このシートですき間を補って、漏れることが減った男性もいる。
(北海道の洋子さんのアドバイスのおかげ)
もう一つ、重要だと思うのは
気にするあまり トイレに行きすぎること。
出ないのに出すことで、かえって、残尿が増える。
その結果、就寝中の尿量が増える。
これは、自分の経験からもわかり過ぎるほど、わかる。
(脊髄の炎症だったので、排尿・排便障害があった)
トイレに行ったとたんに、またすぐに行きたくなる。
行っても、少ししかでない・・・・のに、またすぐに行きたくなる(行かねば・・・と思う)。
体力的にはトイレに行くこと(ポータブルに座ることも)は、かなりの負担だった。
にもかかわらず、一日中、頭の中はトイレのことでいっぱい。
(入院中などは)呼んでもなかなか来てくれないから、
切羽つまるまでに、しとかないと・・・・という強迫観念が沸き起こる。
症状が悪くなって、バルーンカテーテル留置になった時、
正直、ホッとした。
ああ、これでトイレから解放される・・・・楽になる・・・・と思ったっけ・・・・
今は、尿モレの相談を聴く立場。
一緒に、試行錯誤して、少しでも 楽に心地よくなる方法を探している。
でも、忘れたらあかんと思うのは、
この「気にしすぎる」ことのしんどさ。
ここがうまく伝わると、試行錯誤も取り組みが変わってくる。
昨日の方は、ボクサーパンツ、買ってきてもらったそう。
「流行っとーらしいな」と笑ってはった。
楽しく試行錯誤。
続いている。