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額縁の効用

坂部智子

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テーマ:日々ねた

例えばいつも行くお店に飾ってある絵などを思い浮かべる時に、
それがどんな額縁だったかまでは、なかなか思いだせない。

何の話かというと、
実は、髪を切ったのです。
「世の中 節電やし(?)、ザックリいってください」と言った。
美容院で、確かに私が言いました。

結果、史上最短(?)の頭になった。
これはモンチッチしか似合わんやろう~というレベルの長さ。

今まで、誰が髪を切ろうが、染めようが、家の中の何が変わっていても
気づくことが無かった父が(昔の話や。今は違うと言うけれど)
顔をみたとたん、「お~~」と言った。
母は、誰?という顔で、「そこの、誰や、男か女かわからん、ほれ」と 私を呼ぶ。

絵であるはずの“顔”は変わっていないのに
額縁である髪形で、こんなに変わって見えるんか~と、自分でも驚いている。

気づいたこと。
髪が短くなって、顔がバーンと表に出ると、
ぼ~っとした顔はできない ということ。
(いやいや もともと仕事中はしてたらあかんし・・・)

常に きりっとして、意識を目に集中しておかないと、
(よく、アニメにあるような ギンギンに目を見開いて白目に赤い筋が入っている感じ)
今まで以上に“ぼんやり”が強調されてしまう・・・・恐るべし。

今日のお客さんには、全員に、「まあ誰かわからんかった」と言われた。
(だいたい みなさん、顔を覚えるというよりは、雰囲気でとらえてはるようデス)

まあ、そのうち伸びるし・・・と開き直るしかない。
目を きりりっと・・・・保ちつつ。

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