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坂部智子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

リアルのゴンゾーさん

坂部智子

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テーマ:福祉用具のこと

バリアフリー展での、ワークショップ「福祉用具公開事例検討」の報告です。

同じ“課題”に取り組んだのは、3人。
事前に送られてきた、基本情報・ケアプラン・住宅図面から提案した、
導入福祉用具も住宅改修案も、それぞれちがった3通りのプランでした。

メインの生活場所をどこにするか、
調子が良くない時のことも踏まえるか、
どこまで余地を残すか・・・

そもそも、介護に“正解は無い”と、いつも言っているので
違って当然と思いつつ、それでもやっぱり、これだけ“違う”ことに少しのとまどいと、
その“違い”がおもしろいなあと思うのと・・・そんな感想を持ちました。
(比較すると私のは、やれることはどんどんやっていただきたい・・・という、
少々厳し目、必要最低限の“ビシバシっプラン”でした・・・)

今回のケースは、事例提案者さんからの情報だったそうで、
この基本情報はまるまるリアル(課題のための架空人物ではない)。
ゴンゾーさん(私が勝手に名付けた)は、ちゃんと実在している方でした。

「本人は遠慮しがちな生活・・・」という記載の通り、
「シャワ~浴ができたらいい・・・」というのも、遠慮からだそうで、
本当は「湯船にゆっくり浸かりたかった」そうでした。

最初のプランでしばらくいった後、モニタリングを重ね、数回にわけて見直しが入り、
今は、バスリフトのレンタルが追加となり、自宅でゆっくりと入浴が出来ているそうです。
エレベーターの無い4階までの昇降は困難となり、階段用のリフトを使用とのこと。

在宅生活を重ねる中で、出来ていたことができなくなったり、
また、あきらめていたことが出来るようになったり、
まさにこれが、リアルな日常だと思った。

正解はないし、一度で完了するものではない。
日常に寄りそって、その時その時に合わせていく。

今回、もう一つ思ったのは、相談する、できるという強み。
一つのケースを、もちろん担当である限り責任を持ってプランニングをするべきだけれど
こんな場合は、どうしたらいいと思うか、
このプランはどうか・・・といったような、同業者間での相談は有効だと思った。

やってみないとわからない、
時間経過によって変わる実情がある中で
謙虚に、真摯にそのケースと向き合うということを深めるためにも
イベントでのワークショップ としてだけでなく、
日常的な“横のつながり”をしっかり創って、活かしていこうと思った。

リアルなゴンゾ~さんが、
奥様ととても仲良しで、いたわりあって過ごしてはる・・・ということが聞けて
なによりうれしかった。

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