電動車いす
昨日が、例の課題の提出締め切りで
結局ギリギリ、夏休み宿題駆け込み型・・・・になってしまいました。
一応の形にまとめて、提出したけれど
今も ゴンゾーさんは、頭の中をウロウロしてはる。
「ほんまに、そんなんで、ちゃんと移動ができるんか~?」とか、
「今まで家でしとったように やりたいねん」とか、
ブツブツ言っているような気がする。
今回の事例研究課題のゴンゾーさん(勝手に名付けた)は、
元々、奥様と仲良く(か、どうかは不明ですが)同じ部屋でベッドを並べて寝てはった。
図面からはセミダブルサイズに見える大きなベッド。
そんなゆったりしたベッドに寝てたんやったら、
介護用のベッドでは とてもくつろいでは眠れないのでは・・・と思った。
介護用のいわゆる“電動ベッド”のサイズは、83cm幅と91cm幅が一般的。
要介護度が重く“寝たきり”の場合は、
両サイドからの介助がしやすい・・・などの理由で83cm幅が一般的となる。
私も、入院中に症状が重かった時は、この幅のベッドで寝ていた記憶あり。
体位変換で、横を向けてもらう時、柵が顔のすぐ横に来て、
下手をすると、柵に顔がぶつかることもあった・・・
(自分で“塀の中ごっこ”・・・と呼んでいた・・・)
91cm幅でも、通常100cmある普通のシングルベッドよりも狭い。
せっかく退院して、家に帰ってきたのに、
環境があまりに変わり過ぎている・・・・というのは、
一番避けたいと、いつも思うこと。
ゴンゾーさんは、要介護3。
何かにつかまれば、寝返り、起き上がり、立ち上がりが出来る状態なので、
このセミダブルベッドのまま、据置型の手すりをベッドサイドに設置することを選んだ。
ベッドの高さや、材質などの記載はなかったので、
45cm高さの、畳ベッド・・・・と、決めさせてもらいました。
もしもこれが、ボワンボワンにスプリングのきいたベッドであったり、
プカプカのウォーターベッドなどであれば、そのまま使うことは、難しいけれど・・・
それでも、ベッド枠を活かしたり、視界が同じになるように整えたり、
いろいろ工夫はできる。
症状にもよるけれど、
ベッドや、布団といった、今までの馴染みの環境を基本的には大切にして、
そこからご本人が、何が不自由で、どうしたらいいかを ご本人が納得する形で
あれやこれやと考えていく・・・というのが、(ともべぇの)本来の形。
ゴンゾーさんに会わずに(会えないけど)、家も見ないままに考えたプラン・・・・
これこそを“机上論”というんやん・・・
は~
ちょっと、落ち込むわ・・・