電動車いす
エアマットに続いて、停電時の対応について。
電動ベッドは、介護保険レンタル対象品の「特殊寝台」です。
モーター数の違いで異なりますが、
背上げ機能、足上げ機能、高さ調節機能、背・足連動機能があります。
電化製品なので、停電になると動かなくなります。
背を上げた状態で停電が起こり、長時間そのままの姿勢でいることになると
(症状や状態によりもちろん個人差はありますが)腰や臀部にかなり負担がかかります。
レンタル納品時(購入時も)に配布される「取扱説明書」には
(表現は一定ではないですが)「手動による背下げ操作/停電・故障時の対応」として
上がったままの“背”部分の戻し方の記載があります。
特に難しい操作ではありませんが、
停電時に、懐中電灯を照らして、説明書をみながらこの操作ができるかというと
けっこう手間取ると思われます。
二人以上で操作する必要があることと、
“ベッドの上で療養中の人”をまずベッドから降ろして~
とのことなので、ベッドから降ろせるのなら、よほどのことが無い限り
そのまま降りた状態で、安全で安楽な寝姿勢を確保するほうが 負担は
少ないのでは・・・とも思います。
ベッド利用者の要介護度や身体状況、介助者の状況(作業できる人手)、
そもそもの停電の状況などに応じての判断、対処が必要です。
暗くて見えない中では、ベッド柵や、リモコンのコードなど、「普段からそこにあるもの」にも
注意が必要です。
(手探りで手を突っ込んで挟まったり、からまったり・・・など)
こちらも、納品時や定期点検時の説明にプラスしておく必要があると思いました。
説明さえすればいいのではなくて
緊急時の対応というものを、“共有”すること。
(介助者が、「自分たちでは無理」と思えば、できなくていい。)
(できないとわかっていると、やみくもに慌てたり焦ったりしなくていいので。)
そういう 精神的な“保険”みたいなものを、日々の関わりの中で
平常時につくっていくことが 大切だなあと思っています。