なじんだきゅうりの味
今シーズンは けっこうTVっ子になっています。
久しぶりに見ている月9ドラマ「流れ星」。
ドラマの“お兄ちゃん”たちに 引き込まれる。
うちにも 兄がいる。
そういえば 兄がこのコラムに登場したことは ほとんど無い気がする。
最近知り合った人からは “姉”(兄の奥さん)と私がきょうだいだと思われることが
多いぐらい姉と仲良し。
そう・・・
兄が「結婚したい相手がいる」と母に最初に話した時に
「智子と話があいそうや」と言ったというのを 母からきいたっけ。
入院して2年すぎ、三田の病院に移って、退院のめども回復のめども何も無かった頃
それまでの彼女は、誰も一度も連れてきたことは無かったのに。
(あれでも なぜか昔から(小学校からすでに)へんにモテテいて いつも彼女がいた・・・)
“姉”は将来的に 万が一 私が回復しなくても 面倒をみると言ってくれた・・・
というのを 後から母からきいたんやった。
そう・・・
忘れてないけど、忘れている。
小さい頃、兄にいじめられた記憶はない。
いつも兄がぎゅぅっと私の手を引っつかんでいる写真ばかり。
“おにいちゃん”として、いつも横にいてくれた。
周りの子たちのような“きょうだいげんか”をしたこともない。
仲良かったはず。
けど、兄が5年生で 目の怪我をしてからは、(怪我の前ぐらいからか)
なんだか急に大人びて、親が知らない裏の顔(?)で「黙っとけ」とにらまれたり
なんか離れていってしまったような、
私のことを すごくすごく下にみているような そんな気がずっとしていた。
2歳しか違わないのに。
顔はすごく似ている。
(昔は言われるのがほんとにイヤだったけれど)
甥っ子が2歳前ごろ 一緒にアルバムを見ていたら、
兄と私が映っている写真を指さして、「おと~しゃんふた~つ!!!」と言ったほど。
つい最近、なんかの話しの中で
兄に小憎たらしいことを言ったら、「あんなに可愛がったたのに・・・」と嘆かれたことがある。
そうか、兄はホントに可愛がってくれていたんか・・・・・と新鮮に驚いた。
薄情なのは 私。
してもらったこと、与えてもらったことに 鈍感に生きている。
「流れ星」の“梨沙”は、なんて透明に綺麗なんやろう。