一緒やったら
先日訪問したAさん
手すり1本のレンタルのみで、「昔とかわらない生活ができています」と笑いはる。
娘さんのお話では、若いころから 家事もほとんどせず
歩くのもきらい、まして運動などは したことが無いそう。
(この年代の世間一般ではありえない、ゴッツイお家の奥様なんですが、
そこは今回話したいことのポイントとはちがうので 横に置いて・・・)
年取ったら 絶対歩けなくなって寝たきりになる・・・と誰もが思って
少しでも動くようにと ヤイヤイ言い続けたらしいけれど、
マイペースを崩さずに今に至っているそうです。
御年90歳。
小柄な体で、歳相応の物忘れや 体の衰えはあるものの、
筋肉が弱い → 歩けなくなる → 寝たきり・・・・
というような経過は一切辿っていない。
家の中での少しの動きでも それがAさんにとっては 長年一定している必要な量の運動。
消費量に見合った量の好きな物を食べ、
膝や関節を痛めるような無理な負荷をかけることなく、
「怒ったらあかんのです」・・・という信条で 笑って暮らしてはる。
介護予防のための運動や筋トレ、リハビリ・・・
もちろん いろんな効果もあり、やってよかった・・・ということがいっぱいある。
けどなんか、この超越したマイペースこそ
「あるべき 生きる姿」な気もする。
小耳にはさんだ情報で いいと思った物は取り入れ、次々目移りし、
西へ東へ あれもこれも・・・
結果 どれも長続きせず・・・満足せず・・・
に なりがち。
自然なこと。
身の丈に合ったことを繰り返す。
昨日と同じに 今日を生き、
今日と同じに 明日が生きれたら いい。
そうやって 気が付いたら 人生が積み重ねられていた・・・というように。
今の母を見ててもそう思う。
私には なかなか行き着けない境地ではある。
(雑念、妄想まみれ。無駄に盛り上がるちっこい野望、欲望、願望の浮き沈み・・・)