なじんだきゅうりの味
今日夕方の訪問先は、須磨の海の見える高台のお家。
古くからの住宅地で 素敵なお家がたくさん。
楽しくきょろきょろ歩いていたら、・・・しまった・・・
空気入れを さっきのお家の玄関先に置いてきてしまったことに気づいた。
けっこうな坂道を かなり降りてきたところだったのに、
トホホ・・・とまわれ右して また上る。
途中に さっきも居た小学生の兄弟が、溝の奥に 手をつっこんでなにやら探している。
無事に忘れ物を取って、また通っても、まだ 居る。
溝につっこんでいるのは、バット。
溝を指さして「ボール?」と聞くと、「そう」とうなだれている。
「見えてるん?」
「うん、もうちょっとやけど届かへん・・・」という。
「ずっと がんばっとうなあ~」
「うん・・・・」
わかった、貸してみ、私の方がちょっとは手も長いし・・・
残念ながら届かず。
近所の家の玄関先にあったペットボトルをもらって、バットでついて押し出す・・・・
途中でつかえた・・・(ごめんなさい)
傍らを何人もが通り過ぎる。(何人か、若者に声をかけようとしたけど、
あまりに無表情で前をみすえて歩いていて、タイミングをのがす・・・)
道路に横たわり 溝をのぞいて ぎゃ~ぎゃ~やっていたら、
さっきもおったなあ~どないしよんの・・・と
声をかけてくれるのは、ご近所らしき ちょっと高齢のおじさま方。
溝蓋を一緒に持ち上げてくれる人、物干し竿を家から持ってきて下さる人。
わしは腰があかんで・・・と 掛け声で応援してくれる人。
ようやく とれました。
溝蓋もなんとか元通りにはまり、完了。
ほんの通りすがりの 思わぬ協働作業。
坂道の一角での なんだか やさしいひととき。
ふふん~と鼻歌うたいながら 二度目の帰り道を 下った。