目が離せない
ここ二日、リクライニングの車いすと格闘していた。
布団で寝てはったのが、どうにも起き上りができなくなり、
かといって ベッドの導入も不可能で。
どうしたら 少しでも楽な体制で 眠ることができるのか・・・
(食事用の椅子に座ったままで 二晩こした・・・)
まず、座るためには 足まわりに余分なもののない空間が必要で、
(機能的には いわゆるフットレストのスイングアウトというやつ)
股関節が曲がらないので、滑り止め防止のチルト機能は不要。
肘掛は、わずかな段差も移乗の際に苦痛となるため 取り外しができるか跳ね上げ式が必要。
(座面とフラットになるというタイプでは×だった)
後ろから 引き上げる介助が必要なため、背もたれが外れる必要がある。
長時間座る(寝る)ため、耐圧分散クッションシートが必要。
(快適な座り心地と謳っている そなえつけのシートでは×だった)
さらに、高さ・幅・リクライニングの角度などなど
こうして、書いてみても そんなに、とんでもない条件とは思わない。
なのに、レンタルできるリクライニング車いすに ぴったりのものがない。
新商品であればあるほど、高機能になるほど、いらない余分の機能がある。
介助者にとって楽なことも この場合、デメリットにしかならなかった。
けっきょく、体を横にして なんとか今日は少しでも寝てもらえるようになった車いすは、
初期型のリクライニング車いす。
スイングアウトできないフットレストは 工具で取り外してもらいました。
シートに耐圧分散の車いす用クッションを敷いて(メディマット 優秀です!)
肘掛も取り外した すっきりシンプルな形にして、
ようやく、移乗OK、リクライニング OK、
頭をシートにもたせかけて、少しは眠れる となりました。
(一緒にあれこれ悩んでいただいた皆様 お世話になりました。ありがとうございました。)
なによりも 二日間も しんどい体勢でいてもらって 本当に申し訳なかったです。
夢に見てうなされても、脳みそとけそうになっても、
それが どんな小さなことであっても 何かを見つけて
少しでも改善させないと、相談を受けた意味がない。
と本当に思う。
時間も体力も限られた中で、だからこその最善を
いや、more better をみつけて、積み重ねよう。