沁みついて
新長田駅南横の若松公園で組み立てられていた「鉄人28号」の足場が撤去されて、
事務所に向かう時も帰りも、自転車でうろちょろしてる時も、
鉄人28号の全容がフツーに目に入るようになった。
「そこに いる」という具合。
神戸新聞でも「鉄人に託す集客」などと見出しがついて、特集記事が掲載されていた。
もちろん賛否両論あるし、震災復興の様々な側面も、突きつけられている現実も深くて
あれこれ語れるところではないと思える。
けど今こうして出来上がってみて、私は、単純に なんかうれしい。
姿が視界に入って、「あっ いる!」と思って、じっと見て。
通り過ぎて また見て。
ついつい振り返って見てしまう。
(自転車の時は気を付けて運転してます)
道行く人も 『ついついっ』という感じで振り返って見てる。
その表情は やわらかい。
微笑んでるとまではいかないけど、なんかこう表情がゆるんでるというか。
すごいなあと 思う。
そこにいるだけで。
個人的には ガンダムも好きやし、
物としては、精巧で緻密な機能美というものに惹かれる。
はずやけど、あの ずんぐり胴体と、奥まった目と 半端な開きの太い足が
そこにいることが すごくうれしくなってます。
いろんな想いで これからの日々 ずっと出会っていくんやろうな。
そこに ずっと。
いてくれる安心。