積ん読してますか。
おはようございます。
サイエンスホーム西宮六甲店/(株)匠人の西浦です。
耐震補強工事は地震の多い日本では避けて通れない改修工事かもしれません。
現在の耐震基準は耐震性能1~3があります。
3は消防署や警察署などと同等の強度が求められており、現在では一番性能の
高いものとされています。
1でも強度は求められており、耐震基準が規定される前の仕様と比べると大きく
性能が向上しています。
そのため、現在の耐震改修において各市町村からの補助金を受けようとすると
凡そ1程度(1~0.7)の強度設計が必要になります。
しかし、ここまで強度を上げるのは意外と費用などが掛かります。
それは、規定される前の建物を診断すると0.3以下が多く出るからです。
0.3を0.7まであげるとなると屋根の葺き替え、耐震金物の取付など作業が多岐にわたり
ほぼ住宅の全面改装と同じくらいの費用がかかり、補助が出るもののお住いの方の負担は
かなり大きなものになります。
ご自宅を継承していく方がおられたり、代々継承されている住宅などは改修する必要性が高い
のですが、今後、誰も住む予定のない住宅にそこまで費用をかけることができない。というのが
よくお聞きする声です。
そこで、お勧めしているのは部分改修という方法です。
寝室や普段よく生活している部屋などを部分的に補強します。
補助金の対象工事にはなりません。家全体の耐震バランスは場合によっては悪いほうに数値が
出ることもあります。
それでも、避難するまでの時間を稼ぐという目的で補強を行います。
地震による一番の死亡原因は上階が落ちてくるなどによる圧死です。
1回目の大きな揺れに耐え、外に避難する時間を稼ぐために改修を行います。
また、家具の固定や寝室に背の高い家具を置かないなど、ご自身でできることもあります。
大きなお金をかけず、できることから初めて見てはいかがでしょうか