コンサルティングの3要素
こんにちは。「専門家を使う専門家」のコラムの翻訳者、えりかです。
今回のコラムは、転職希望者の方へのお話です。
私たちは、人材紹介事業の特徴として転職希望者の「ブランド価値」のカウンセリングを行っています。
このコラムの大きなポイントは、”ご自分のブランド価値を知り、活かす”こと です。
さて、専門家の話が始まります。
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今回のコラムでは、転職希望者の“ブランド価値”、”個人のブランド価値”についてのお話です。
対象として転職を希望される皆様向けに書きました。また、企業側で採用を担当されている皆様にもご参考になるかと思います。
貴方が転職しようとする場合、自分自身のブランド価値を考えたことがありますか。
「私はこの分野では、社内の誰にも負けない。一番良く知っている。」「実は、あいつより私の方が優れている。」と言うような“完全自己評価”のみでは、それはプライドであり、誇りではありません。
プライドは自分と他者を比較して自分自身が納得するものであり、誇りは他の人がどう言おうと、自分自身に対する自らの「信念」に従って生きていることです。『プライド』は他人から傷つけられることがありますが、『誇り』は傷つきません。
プライド、誇り、ブランドのそれぞれの違いについて、一見似ているように思えますが、微妙なニュアンスの違いがあります。
さてAIのGeminiに聞いてみました。
プライド
自己評価: 自分の能力や価値に対する評価、自尊心。
他者との比較: 他者との比較の中で生まれる優越感や自負心。
良い面と悪い面: 建設的な自己肯定感をもたらす一方で、過度なプライドは、他者との関係を悪化させたり、成長を妨げたりする可能性があります。
誇り
行動や成果への評価: 自分の行動や達成した成果に対する肯定的な感情。
価値観との一致: 自分の行動や成果が、自分の大切にしている価値観と一致していると感じることから生まれる満足感。
ポジティブな感情: 自信や達成感、幸福感をもたらす。
ブランド
イメージの集合体: 製品やサービス、企業、人など、ある対象に対する一般的なイメージや評判。
差別化: 他者との差別化を図るための要素。
信頼の構築: ブランドイメージの確立は、顧客との信頼関係構築に不可欠。
▼プライド、誇り、ブランドの3つの言葉の比較
特徴 | プライド | 誇り | ブランド |
主体 | 自分自身 | 自分自身 | 製品・サービス・企業など |
基礎 | 自己評価 | 行動や成果 | イメージ・評判 |
目的 | 自尊心を満たす | 達成感を味わう | 差別化・信頼構築 |
感情 | 優越感、自負心 | 自信、達成感 | 信頼、安心 |
以上、AIさんありがとう。
さて、転職市場における「転職希望者のブランド価値」について述べますと、世間一般に言われている「実力主義で評価します。」「学歴よりも実務能力です。」「個人で仕事ができることよりも人柄を重視します。」と言う表向きの美辞麗句は本当でしょうか。
「他社でご活躍されている方が、本当に当社でもご活躍いただけるのか?」については、本当のところに入社して仕事をやって頂かないと誰もわからないのです!
しかしながら、その「当社で勤務しご活躍していただけるであろう人材」=当たりを引くには優れた母集団から選ぶのと、そうでない母集団から選ぶのとは確率が高いか低いかの違いがあります。もちろんそうでないと言うご意見もあります。(よく当たる宝くじ売り場に当たる確率が高いのと思い買いに行かれる方がいれば、そうでない方としてなかなか当たりのでない売り場こそ当たりがでる確率がだんだん高くなるので買いに行くと言う方がいます。このコラムは前者の考えで書いています。)
転職市場で母集団とは、その方の属した組織、今属している組織のことであり、出身学校、出身会社を言います。
この観点から「転職希望者のブランド価値」の物差しを①学校歴②新入社員で入社した会社の市場における位置づけ③転職回数と設定しますと、最上位に属するのは、
①学校歴・・・国立大学卒者(更に理系では大学院卒者)
②新入社員で入社した会社の市場における位置づけ・・・東証プライム上場
③経験社数・・・・1(つまり転職回数ゼロ)
と言えます。この「ハイブランド価値の母集団」から「当社で勤務しご活躍していただけるであろう人材」を選び採用することはかなりの当たりの確率が高くなるであろうという推論が成り立つだけで、必ずしも当たりを約束するものではありません。「正直、とんでもない外れを引いてしまった。」と言われた経営者の方にも何人もお会いしました。
しかし、経営に於ける指針としては「リスクを最小にして、利益を最大にする。」ことであり、この「リスクを最小にする」という点では、「ハイブランド価値の母集団」から人材を採用することは、まさにそのこと自体が「リスクを最小にする」ことと考えられます。当たりが多いのではないかと言う推論と、外れが少ないのではないかと言う推論のどちらも成り立ちます。
もちろん、上記のハイブランド価値とは正反対で、優秀な学校を卒業したわけではなく、新入社員で入社した会社も名も知れない企業でありながらご活躍されて、その企業を世界的な企業に育て上げた方もいらっしゃいます。このようにブランド価値の高い、ブランド価値は高くないの二律相反するものにも不思議な共通項があります。それは③経験社数が1ないしそれに近い、つまり転職をせずにそこでがんばったという物差しです。
某社を世界的な○○企業にされた方は、最初に入社した企業を飛び出して、ご自分で起業され、その企業を世界的な○○企業にされました。この方は最初に勤められた企業だけで、その後は企業されましたので③経験社数は1です。
このように考えますと、「転職希望者のブランド価値」=「当社で勤務しご活躍していただけるであろう人材」ではない。しかし、③経験社数は少ない方が良い=何事もあきらめずに貫徹するという性格とそれに伴う行為行動は大事なポイントです。
さて、転職希望者の側から見ますと、最上位のブランド価値を持たれている人は、そのブランド価値を維持、継続することが大切です。つまり③転職回数の点をできるだけ増やさずに、次の転職先選定で失敗しないように、万一途中で辞めてしまっては転職回数が増えてしまい、ブランド価値が落ちてしまうのでくれぐれもご注意ください。
特にハイブランド価値をお持ちの皆様には、転職相談のカウンセリング時に口を酸っぱくして申し上げていますが、このコラムでおわかりいただければ幸いです。
当社ではキャリア採用の人材紹介に力を入れています。
ハイブランド価値をお持ちの求職者の方に、ブランド価値と言う観点からカウンセリングを行うところは当社以外にないと思います。
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