~コンサルタントの選び方~学歴はタブーなの?

財田和典

財田和典

テーマ:コンサルタントの選び方

こんにちは。「専門家を使う専門家」のコラムの翻訳者、えりかです。


今回のコラムでは、“コンサルタントの選び方 学歴はタブーなの?”についてお話します。
このコラムのポイントは、“学歴は過去に成し遂げた大きな成果であり、それをどう評価するか”ということが重要になってきます。
今回の話は、コンサルタントを選ぶ側の企業としての判断基準になる内容ですが、「コンサルタントになりたい。」「コンサルタントに転職したい。」方には、コンサルタントになることの意味を考える参考になります。
さて、専門家を使う専門家の話が始まります。
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さて、これまでどのコラムでも避けてきた内容に迫ります。
それは、学歴です。
ある大手上場企業の役員のお話をご紹介します。
大手上場企業役員:
「当社は学歴主義ではない。実力主義である。しかし、企業が求める成果だすという点では、難関大学に入学して卒業するということは人生の大きな成果である。この成果を挙げた証である人材は、もう一回は当社でも成果を挙げてくれるだろうと言う期待が持てるので採用したい。」



さて、この意見については、賛否両論あると思います。
ある著名な経営者の方は、「長年、採用した社員のデータを分析した結果、出身大学と当社での業績は何の関係もないことがわかった。」と言われています。私もこの方の意見はなるほどと思い、この経営者のやってこられた業績には敬意を表します。
もうひとつ申せば、この方自体、まれにみる素晴らしい経営者であり、なかなか真似のできるものではありません。
どちらを取られるかは皆様のご判断になりますが、前回~コンサルタントの選び方~出身会社はどこか(https://mbp-japan.com/hyogo/takarada/column/5092235/)にて述べました、「①優秀な母集団から優秀な人を特定する。②玉石混交の母集団から優秀な人を探し出す。どちらの方法を取りますか?リスクを考えれば当然①となります。」をご参考にしてください。

コンサルタント=家庭教師の先生と考えるなら、自分の目標とする大学を受けるには、その大学以上を卒業した先生に頼むのが通常ではないでしょうか。
試験日という決められた期間内に受験勉強をして合格するということは、人生において大きな成果を上げたことになります。その間の並々ならぬ努力、そしてそれを成果につなげたと言うことは、後々の企業での勤務はもとより、あなたが経営コンサルタントになった時、顧客企業から期間内に成果を上げることを要求されたときに受験勉強時代の取り組みを思い出して、何からどうして取り組んでいけば良いかの経験も活かしながら、きっと成果を上げられるでしょう。
また、合格してから幅広い学問を学んできたことは、特に、経営コンサルタントでは、経営(=マネジメント)については幅広い学識が要求されるので、必ず役立つでしょう。

具体的に申し上げますと、

  • 人を活用するときには心理学(相手はどんなことを考えているか等)
  • 経営理念では哲学(何をもって社会に貢献するか)、
  • 世の中の変化に対しては経済学(変化する外部環境の中でどう運営するか)
  • 難しい経営判断が必要なときには歴史学(先哲に学ぶ)
  • 法令順守のためには倫理学(コンプライアンス、ハラスメントなど)
  • 製品を改良や新しくするための物理学(製造する製品やその設備の原理をおさえ、新しいものを生み出す基礎となる)

等々。
これらを全て学んでいくには、個人で学習するとなると、順番に一つずつ機会を得ながらやっていかねばならず、膨大な年数がかかります。
ところが大学では、教養課程と専門課程でしっかり勉強すれば、わずか4年間で人文科学、社会科学、自然科学の広い分野にわたる知識と洞察を身につけられます。
それらの知識によって、企業の経営で成果をあげることができます。
学歴には、このような深い意味合いがあります。

のちほどのコラムで述べますが、技術コンサルタントの場合は、技術指導というサービスを提供しますので「企業時代に培った経験力を買う。」ことになりますので、学歴はさほど問題ではないと言うのが私の考えです。



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財田和典
専門家

財田和典(経営コンサルタント)

株式会社リンクウィル

企業の課題とそれを解決できる専門家をご紹介。経験に基づいたノウハウで、双方の特性を見出し〝ブレンド″することにより、両者が満足する「企業ニーズと人材のマスターブレンダー」として日々研鑽に務めています。

財田和典プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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