SILIMの思い

今回は、前回に引き続き”無意識”に関して簡単に説明も含めてお話していこうと思います。
では、まず”無意識”ってどんなイメージがありますか?
おそらく、言葉のまま意識が無いことだと思う方が多いと思います。確かにその通りだと思います。
ただ、ここで意外かもしれませんが、無意識というのは心理学などの学問でよく出てくる言葉でもあるんですよ。
私自身もこの無意識に関して学びながとても奥が深いものだと感じたのを覚えています(ちなみに、今でも学んでいる最中です^^)
ここで、少し無意識について整理していきたいと思います。
無意識というのは、人のこころの中に存在している領域の一つで、その人のこころには、”意識”・”前意識”・”無意識”というそれぞれの領域が存在していると言われています。
このこころの三つの領域のことを、心の局所論とも言います。
この考えは、フロイトという精神科医が唱えたと言われています。
フロイトという名前を聞いたことはありますか?おそらく、多くの方がどこかで聞いたことのある名前の一つかと思います。
では、この三つの領域に関してそれぞれお話していきますね。
無意識とは、「抑圧されて意識化しにくい心の部分」と言われています。これをわかりやすく伝えると、”うっかり誰かの名前を言い間違える”や”ものをどこかに置き忘れる”などといった行動かと思います。このように、「うっかり」や「意識せず」というのがポイントかと思います。
前意識とは、「いま気づいてはいないが、努力などによって意識化できる心の部分」と言われています。これは、置き忘れたことや間違えたことはどうして起こったのか、何が影響したのかなどと振り返ってみることが、前意識のエリアと考えます。
意識とは、「いま気づいている心の部分」と言われています。これは、なぜ言い間違えたのかを考え、理由やきっかけを発見したことが、意識している部分と考えます。
どうでしょうか?
普段の生活の中で、起こっている「なんでそうなったのか」について、名前を言い間違えるという場面でそれぞれ説明してみました。
少しはイメージしやすくなったでしょうか?
私も考えてみたのですが、無意識とは、こころの中で”隠れている”というイメージがしやすいかなた思います。
意識しない、気づいていないということは、うっかりなどとも思われやすいですが、時には自分を”守る”ということも無意識なのかもしれません。
ここまで、無意識について少し専門的なお話も含めてお話してきました。
では、実際テーマのように”人から注意や指摘を受け、「あれ、そんなことしてた?」”といったことになった時、どうすればいいのでしょうか?
このことに関しては、【後編】でお届けしていきますので次回もぜひ、ご覧いただければと思います。
【参考文献】
・よくわかる臨床心理学 下山晴彦 編 ミネルヴァ書房



