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傾聴ってどんな聴き方?②

横田純一

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みなさん、今回は前回の「傾聴ってどんな聴き方?①」に引き続き「傾聴ってどんな聴き方②」をお届けしていきます。

具体的には、前回お伝えした三つのポイントについて詳しくお話していこうと思います^^

・自分の好み(好き・嫌い)や善悪の評価を入れて聴かない


相手を否定しない


相手がなぜそうかんじるのか背景について関心を持っていく


自分の好み(好き・嫌い)や善悪の評価を入れて聴かない

やはり、相談をしている時に「それはあなたが悪いよ」や「私はそうは思わないけどなー」などと最後まで聞かずに言われると話をしている側からすると、責められている感や「やっぱり自分が悪いんだ」、「最後まで聴いてほしい」などとショックや不完全燃焼を感じやすいと思います。
相手からすると「ただ、何も言わずに聴いてほしい」と感じている人も多くないと思います。
何か相談をしようとしている人は、少なくとも悲しい・寂しいなどの感情を抱えていることが少なくないと思います。
だからこそ、聴いている側がまず「あなたの気持ちを理解しようとしているよ」と示してあげることが大切だと思います。


相手を否定しない・相手がなぜそうかんじるのか背景について関心を持っていく

そして、相手を否定しない。これはこの話を聴く場面以外でもとても大切な姿勢だと思います。
やはり、人は誰でも否定をされると傷つきます。

相手を否定するというのは、「それは間違っているよ」「それは違うんじゃない?」などと相手が感じていることや思いをマイナスな言葉で否定をすることです。
なぜ、否定してしまうのか。
私はここには話を聴いている側の思いや意見が濃く入り込んでいるためだと思います。
先ほどもお伝えしましたが、話をする人の中には「何も言わずにただ聴いてほしい」と感じている方もいらっしゃいます。そのような人に「そうじゃなくて、私はこう思うよ」などと伝えると、まず「話しきれなかった」「聴いてくれなかった」「否定された」などと感じやすいと思います。
このように感じると「話しても誰もわかってくれない」などと話をすることへの成功体験が崩れてしまいます。それは人や社会とのつながりも薄く感じやすくなります。

人の気持ち、感情にはそれを感じるのにそれまでの経験や環境などが深く関係しています。それを初めに聞いてだけですべて理解するのも難しいと思います。
そこで、話をしている人に何が起こったのか・どうしたかったのかなど背景にも着目して話を聴いていくことが大切だと思います。
そうすることで、聴いている側としても「そんなことがあったなら、それはたしかにそう感じるよね」とイメージした上での反応(共感)は相手にとても伝わりやすいと思います。相手に「聴いてくれている」と感じてもらえると”ラポール(信頼関係)”が構築されやすく、より深い話なども相手が話しやすくなるきっかけになるかもしれません。

このことからも、聴く側の気持ちや判断は入れずに、否定をするのではなく、なぜ相手がいまそのような気持ちになっているのかに関心を向けながら話を聴いていくことがポイントだと思います。

聴くときの注意点


ここで、注意というよりも一つお伝えしておきたいことがあります。
それは、こちら(聴いている側)の「理解しよう」とする気持ちは、こちらの表情や雰囲気で伝わるものだと思います。
逆に言えば、関心がない状態で聴いていることも相手には伝わりやすいともいえると思います。


今回のコラムでは、聴く側のポイントの話がメインとなっていました。読まれた方の中には「そんなに気を付けないといけないの?」などと負担に感じたりされる方もいらっしゃるかもしれません。
私は、そう感じてもらいたいわけではなく、大切なのはあなたに「話を聴いてほしい」や「話をしたい」と感じたもらえるような存在であるということです。
これはとても素敵なことなのですよ。
ただ、真剣に話を聴くうえでより話をしている側も聴いている側もお互いに話やすい・聴きやすいと感じてもらえるようなきっかけになれればと思い今回のコラムを書いています。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

SILIMでも、話を聴く側が抱える不安や「どうしたらいいの?」といった相談にも対応が可能なので、よろしければお問い合わせくださいね。

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専門家

横田純一(心理カウンセラー)

SILIM

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