SILIMの思い
今回は前回に引き続き、「なんで言うことをわかってくれないの?!」「すごいわがままでイライラする」などの対応の仕方 の【後編】をお届けしていきます。
今回も親と子どもの関係ということで、やはりまず前提は親は子どもの前だと親であろうとしまう。これは当然だと思います。小さいころには特に厳しくも甘くも良い見本であろうとすると思います。
これは当然のことと思います。
ただ、人はいつまでも若いままではなく老いが来ます。同時に様々な経験を積んでいきます。
そして、親自身も目の前にいたわが子が大人になり、「あの頃はまだ小さかったのに」などと振り返ることもあるでしょう。大人になるとつまり社会経験や知識などを持っています。そうすると親はつい同じ目線で話したり時にはわが子に甘えたりすることもしばしばだと思います。
大人になった子どもからすると、初めの方は気ままに話せるやこころの距離が近いと感じやすいと思います。ですが、どんどん親も自分も年を取りお互いに意見の食い違いや親からの時には無理な要望があることもあると思います。
そこで大人になった私たちは、同じ目線で「わかるだろう」という思いで親に説得したり説明しがちです。
ここでポイントなのは、”わかるだろう”という先入観だと思います。
ではなぜ親にこのような思いが出るのでしょうか?
それは、親も大人であるから理解できて当然という考えがあるからだと思います。
人は、「〇〇になるだろう」と思っていたことが違う結果やその通りにならなかった時、年齢に関わらずエラーを起こします。なので、「私の親なんだし、私よりも経験あるんだから、この説明でわかるでしょ」と思っていたのに、親が理解できなかったり、話の筋とは違う話をするとよりイライラなどこころが不安定になりやすいと思います。
そして大人になった子どもは、「時間を割いて聞いてあげてるんだから、感謝してよね」などの要求もある方もいらっしゃるかと思います。
どの状況も非常にしんどい状況で、中には「永く暗いトンネルのよう」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
ではどう向き合っていけばいいのか。
私としては、二つほど選択肢を上げていこうと思います。
・本当に今あなたがしないといけないことだけをする。
例えば、ただ話を聞いてほしいのであれば、こちらも提案などはせずにただた聞くに徹する。
つまり、余計なこころへの刺激(理解してくれなかったなど)を減らすため。
人には時に、答えよりもただ話を聞いてほしい時もあります。
・頼れる社会資源を利用する。
身体的な支援や精神的なサポートは、行政や専門家などに頼ることもワンポイント。
近親者だと近親者もこころが辛く日常生活への影響が出ることもあると思います。
頼ることが恥ずかしい、匙を投げた、親なのになどと感じることはないと思います。
これはあなたの親御さんもあなた自身、そしてあなたの周りの人たちみんながいつものように過ごせるためだと思います。
・あなた自身のリラックス方法を知っておく。
辛い時どうしても頭がモヤモヤしてしまう時、いつもの生活の中に今のあなたがリラックスと感じやすいこと(散歩、お風呂、体操、音楽、アロマ、食事など)を行っていくことがポイントだと思います。
そして、今の自分のリラックスポイントは何なのか。
これは初めから知っているわけではありません。自分で気づくことが必要です。そんな時はカウンセリングで一緒にお話しながら、どうすれば今の状態から回復しやすいのかや、今の自分のこころの状態に気付いていきませんか?
私はみんな毎日必死に過ごしていると思います。
その中でぶつかる壁は人それぞれでそれらを辛いなどと感じる度合いも様々でしょう。
私はそのこころのサインをスルーしないでほしいです。
小さいうちから、気持ちが上がるポイントを知っておきませんか??