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高級住宅というのは、どういう家でしょうか?
今回はこのテーマを考えてみたいと思います。
住宅展示場でモデルハウスを見学すると、大きくて立派な家がたくさんあります。
モデルハウスは最新の住宅設備が完備され、広いリビング、個室も個性的で間取りも大きく、当然ながら値段も相当な高額です。
実際、ダイワハウス、セキスイハウスなどの大手ハウスメーカーでお薦めのままに少し大きな家を設計して貰えば、見積価格が1億円を超えることも珍しくありません。
しかし、大手ハウスメーカーの作るこのような家は、一般に想像する「高級住宅」でしょうか。
ハウスメーカーの高額住宅については、機能的、建物サイズ的には高級住宅かもしれませんが、多分、世間の人が思う高級住宅というものとは少し違うのではないかと、個人的には考えています。
では「高級住宅」というのは、どういうものでしょうか?
これについては言葉にするのが非常に難しいのですが、まず「素材が本物だと感じられる」「見た目にもしっかりしている」ことが前提にあると思います。
反対にいえば、いくら大きくて立派に作っても「外壁などの素材が本物でない感じ」「ハリボテ感のある」の家は、高級には見えません。
普通の人は、建てられた家の構造について意識することはあまり無いと思います。
しかし、専門家ではなくても「しっかりと中身が詰まっている感じ」「本物だと判る感じ」は、何となくですが、確かに見た目に判るのでしょう。
更に、「高級を感じられる家」について言及するのなら、以下のようなポイントがあるのかもしれません。
◇本物の素材
本物の素材を使ったものは経年劣化しても古びて見えません。
これは古い街並み、アンティークの家具などを見て貰えれば判ると思います(これについては、デザインの違い、西洋東洋の違いは無いでしょう)。
古くなっても味が出るのが本物の建物だと思います。
◇将来に残せる家
新築時は最新の設備に目がいきますが、家は何十年と住むものです。
派手なデザイン、凝った設備を導入するより、駆体がしっかりしており、飽きがこない家が本物だと思います。
◇安全安心しっかりしていること
2階でジャンプしたら下階に響くような家では、高級住宅とは言えません。
台風で揺れる、きしむような家では安心出来ません。
揺れない、きしまない、気密が高く遮音性が高い、こういう基本性能の高い家こそが高級住宅だと思います。
高級住宅といっても、デザインについては建てる人それぞれの好みがあると思います。
しかし、どんな家であっても、本質的な高級感というのは、変わらないと思います。
もうひとつのポイントは「土地に合っているか」だと思います。
建物は土地に建ちますので、その土地に合わせた建物が求められます。
それは外観のデザイン、平面の間取りだけでなく、窓の配置、階高や天井高にも及びます。
駐車場や外構、植栽なども重要です。
工業製品ではなく、周囲の環境に合わせて作られた家が「高級住宅」と言えるのではないしょうか。
「これが高級住宅だ」とはっきり定義するのは、なかなか難しいと思います。
しかし、素材感や安定感など本質的な「高級」があり、その上で土地や施主に合わせて設計された家こそが、「高級な家」と言えるのではないでしょうか。
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家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。
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