高低差のある住宅地、傾斜地に家を建てる方法(傾斜地を購入するとき注意すること)
【海が見える家に住む】
【都会の夜景を楽しむ住まい】
・・・このように書くと、タワーマンションのキャッチコピーみたいですね。
実際、平野が広く高い土地がない東京近辺では、「眺望が良く、海が見える住まい」「夜景が見える部屋」というと、タワーマンション高層階くらいしか選択肢が無いかもしれません。
しかし、関西地方、特に六甲の山が海に迫る阪神間の住宅地であれば、マンションで無くても「海が見える家」「夜景が見える家」を建てて、住むことが出来ます。
※海が見える住宅地
阪神間の土地、たとえば西宮市、芦屋市、神戸市などは海から山までの距離が近く、山手の住宅地は少し歩くだけで傾斜地になっています。
このエリアの住宅地は、眺望の素晴らしいところが多くあります。
南側の眼下には阪神間の住宅地と海が広がり、天気が良ければ、海の向こう側に大阪の街も望めます。
勿論、夜景も素晴らしいですし、場所によっては家から打ち上げ花火を見ることも出来ます。
※夜景の見える家
南東側に視界の開けた住宅では、陽当たりが抜群。朝日の入るリビングを作ることも出来ます。
また、高台にあり、風通しが良いのも魅力です。
地盤の高さが異なる住宅地は、隣接する家で窓の位置がずれて、廻りの家からの視線が気にならないのも魅力です。
海が見える家を建てたい、夜景が見える家を建てたい人に、土地探しや設計でポイントを書いていきます。
◇土地を見ても景色の良さが判らないこともあります
※2階窓からの景色
隣家が2階建て住宅の場合、屋根の高さは6~9m程度あります。
海側に建っている隣の家の敷地があなたの土地からかなり低くなっていたとしても、更地の状態では隣の家に視界が遮られており、眺望が良いのかどうか判らないことが殆どだと思います。
このような場合、家を建てた後の状態を想像し、眺望をシミュレーションしてみる必要があります。
たとえば、隣の敷地との高低差が3mの場合、約1階分の高さの差があると考えられます。
その場合、2階あるいは3階にリビングがあれば、リビングから「遮ることのない眺望」が得られる可能性があります。
どんな家を建てるのかで、眺望は変わってきますので、家を建てる前に想像力を働かせることが重要です。
◇間取りは自由な発想で考えます
眺望の良い住宅地では土地に高低差がある場合が多いのですから、家のプランを考えるときも「平面的な間取りプラン」ではなく「立体的なプラン」を考えるべきだと思います。
たとえば、2階あるいは3階の景色が良い位置にどのような部屋を配置するのか・・・好みによっていろいろなプランが考えられます。
「海の見えるダイニングキッチン」
「夜景の見えるリビング」
「開放的な展望風呂」
なども良いでしょうし、
「パーティが出来る屋上ガーデン」
「花火の見える広いリビングバルコニー」
などを検討しても良いでしょう。
階高を高くして、天井の高い開放的な部屋を作るのも良いかもしれません。
※LIXILのバスルーム
間取りがある程度固定されるハウスメーカーの住宅や、「建築条件付き宅地」であれば難しいのかもしれませんが、自由に設計出来る家を建てる場合、自由な発想で「立体的に」プランを考えてみて下さい。
◇傾斜地は建築費が高くなる可能性があります。
この件については、過去のコラムにも書いています。
【傾斜地、変形地、旗竿地、雛壇地、道路との高低差】傾斜地は安いのか?
すべての傾斜地において工事費が割高になるとは限りませんが、平地に比べれば工事費が高くなる可能性があると考えておいて下さい。
(その分、傾斜地の土地は安いことが多いのですが)
※傾斜地の分譲住宅地の例です。
傾斜角がかなり大きいので、眺望については有利ですが、基礎部分の建築費に、かなりの費用がかかりそうです。
土地探しについては、こちらも参考にして下さい。
建築士がおすすめする土地探し
こんなに都市部が近く眺望が良い住宅地、海や夜景が綺麗にみえる住宅地というのは、全国的にみてもそんなに無いと思います。
眺望にこだわる方は、是非、素敵な家を建てて下さい。
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家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。
テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
興味のある分野があれば、是非、目を通して下さい。
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