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今回採り上げる「プレハブ住宅」とは、ハウスメーカーが販売している規格化住宅を指しています。
具体的にいえば、たとえば住宅展示場にある大手ハウスメーカーの住宅、構造的には主に「軽量鉄骨」といわれる工法で建てられる家です。
さらに具体的にいうなら、ダイワハウス、セキスイハウスなど、いわゆる大手ハウスメーカーのシリーズ化された住宅になります。
一昔前まで、「プレハブ住宅」という言い方には、どこかに「安い住宅」というイメージがありました。
最近では流石にそういう印象を持つ人は減りましたが、それでも、「プレハブ住宅」からは「高級な注文住宅」というイメージの無い人が多いかもしれません。
しかし、住宅展示場に行き、これらのハウスメーカーで見積書を作って貰えば判りますが、大手ハウスメーカーの、いわゆるプレハブ住宅は決して安くはありません。
「高級な住宅」であるかどうかは個人の感覚なので何ともいえませんが、価格面だけをいえば、これらのハウスメーカーの住宅は、充分に「高額な住宅」の部類に入りつつあります。
写真は大手ハウスメーカーの住宅を見学できる展示場(ABCハウジング)です。
元々、プレハブ住宅と呼ばれる「規格化住宅」は、建築の現場作業を工業化することにより、一定以上の性能の住宅を品質を落とさずに大量に作ることを目的としてきました。
そのため、昭和50年代くらい、バブル前までのプレハブ住宅に対する印象は、「現代的で高品質」というイメージ付けはありましたが、「高級注文住宅」という印象はあまり無かったと思います。
しかし、平成に入った頃からその方向性は変わっていき、現在では、大手ハウスメーカーの住宅はすっかり「高級路線」にシフトしました。
住宅設備の高機能化、高性能化なども、この「高価格路線」の要因のひとつかもしれません。
住宅に対する顧客の要望の多様化や、品揃え・選択項目の多様化も、価格を押し上げる要因になったのでしょう。
現在、大手メーカーの「プレハブ住宅」の価格は、建築士が設計する注文住宅より高くなることも珍しくありません。
この写真もABCハウジング住宅展示場です。
「規格化住宅の高価格化」はメーカーの営業方針ですし、選ぶのはお客様なのですから、部外者がとやかくいうことではありません。
ただ、大手メーカーの「プレハブ住宅」というものが、昔と違って「高価格住宅」になったことは、覚えておいて貰っても良いと思います。
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