家に住んでからわかる失敗、イライラポイントとは【家がゆれる、きしむ】
今回から数回にわたって「家作りにおける業者選びの方法」について書いていきます。
まず最初は「失敗する可能性がある業者、設計者選びのパターン」についてです。
家づくりの上で、うまくいかない、後悔の残る業者選びのパターンを、幾つか挙げていきます。
◆地縁、血縁、親戚など、知り合いの紹介で業者を選んだ場合
家づくりは高い買い物ですから、ネットや雑誌で探したような赤の他人より、地縁、血縁、親戚などの紹介で依頼した方が安心出来るという考え方は、よく理解出来ます。
「○○さんの紹介なんだから、施工も安心できる」「飛び込みで依頼する人より、値段面でも有利なんじゃないか」という考え方もあるでしょう。
しかし、このパターンで問題になるのは、「言いたいことが自由に言えない関係になりがち」ということです。
たとえば、予算を少しオーバーしているんだけど、「値段を下げてくれ」と言い出し辛い。
デザインで気に入らないところがあるけど、あんまり細かいことは言い辛い。
極端な例では、どうしても予算オーバーで一度白紙に戻したくなっても、今更断れないという例もあります。
また、家つくりでは、どうしても「お金」の話になります。
幾らローンにするのか、銀行の審査はどうなのかなど、プライベートなお金の話からは逃れられません。
あまり親しすぎると、お金の交渉をするのが苦痛に感じるかもしれません。
設計者、施工業者とは、対等な関係で言いたいことが言える関係を築いておかなければ、良い家は建てられません。
特に、上司の知り合い、親戚の紹介、親の知人など、あなたと直接の知り合いじゃない、断り辛い業者は要注意です。
たとえ「知り合いの紹介」でも、自由にモノが言える、条件が合わなければ断れる関係を築いてください。
◆担当者と気が合わない場合
ハウスメーカーなどでよくあるパターンです。
何故か、ハウスメーカーの営業担当は、どんなに気が合わなくても、簡単には変えて貰えません。
大抵、最初に案内してくれた人、名刺を貰ってアンケート記入あるいは連絡先を教えた人が担当者になります。
その担当者は、何となく気が合わないなあと思っても、簡単には変わりません。
(担当者の営業成績の問題なんでしょうか???)
家つくりには、大金を支払います。
気に入らなかったからといって、簡単にやり直す訳にはいきません。
何となく納得出来ない状態のままハウスメーカーのペースですすめてしまうと、大きな後悔が残ります。
担当者には、専門知識のあり、信頼の出来る人を付けて貰いましょう。
ハウスメーカーの営業担当の人もいろいろです。
優秀で専門知識のある人もいます。
全く勉強してない、素人みたいな人もいます。
私も、いろいろな人と会っていますが、誠実で経験豊富な人もいるし、いい加減でその場しのぎの人もいます。
是非、優秀で誠実な人を選んでください。
そして気が合わないと思ったときは、積極的に担当者変更を申し出てください。
◆建築条件付宅地の場合
「土地が気に入ったから購入する」のが建築条件付宅地、建築業者が最初から決まっているパターンになります。
これは、建築業者側からみれば、「高い確率で契約してくれる」「他の業者に乗り換えられない」という見込みで、設計見積を行える仕事になります。
当然、設計側とお客側の立場は対等ではありません。
これでは、いくら「自由設計」といっても、思ったような設計交渉をするのは難しくなります。
更に、建築条件付宅地の場合、業者の利潤の多くは「建築工事」で見込んでいますので、値段交渉も大変です。
もちろん、業者側が用意した「想定プラン」が気に入って、「予算も想定内」ならば良いのですが、そうでない場合は・・・なかなか厳しい交渉になります。
このような建築条件付宅地の場合、契約交渉期限が決まっていて、契約解除の自由が設定されていると思います。
最終的に、設計、施工、予算の条件が納得いかなければ、契約を解除するつもりで、交渉する方が良いかもしれません。
※建築条件付宅地でのトラブルは多く報告されています。
気になる方はインターネット検索で、調べてみてください。
私は、家を設計する上で重要なことは「聞くこと」だと考えています。
どんな家をつくりたいのか、要望をちゃんと聞いて、それに応えるのが建築の専門家の仕事です。
これはハウスメーカーの営業でも、工務店でも同じだと思います。
あなたの担当者は、ちゃんとあなたの生活を聞いていますでしょうか?
後悔、失敗する家作りのパターンにはまらないように、ちゃんと要望を聞いてくれる業者、担当者を選んでください。
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テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
http://mbp-japan.com/hyogo/revontulet/column/25680/
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