高低差のある住宅地、傾斜地に家を建てる方法(傾斜地を購入するとき注意すること)
先日、久しぶりに楽器屋さんを覗いてみたら、いろんな楽器が昔に比べて安くなっていて驚きました。
そして、お店も大人向きになっているような気が・・・昔の楽器屋さんといえば若者ばかりだったのですが、今は大人が音楽を楽しむ時代なんですね。
今回は、楽器の演奏が出来る家を作る方法、自宅スタジオを作る方法などを書いていきます。
まず、部屋の防音についてですが・・・基本的な防音対策については前回のコラムを参考にして下さい。
【参考】ホームシアター/防音室を作るにはどうしたらいいのか
要するに、個人住宅での防音対策を纏めるなら、
・窓は二重窓
・ドアは防音ドア(防音ランクはいろいろ)
・壁は鉄筋コンクリート推奨
・傾斜地なら半地下という方法もある
でしょうか。
楽器を演奏するとき、防音以外で気になるのは振動です。
比較的高い音は、防音材、遮音材で閉じ込めることが出来ますが、振動を伴う重低音は、床を通して下の階に響きます。
そして、音楽を楽しむということは、じっと座って演奏しているだけではないでしょう。
飛び跳ねたりはしなくても、体でリズムを取ったりはします。足をタップさせることもあります。
音楽室の床は、剛性が高く、振動に強いものにした法が良いですね。
重量鉄骨造なら床はデッキプレート、あるいは構造自体を鉄筋コンクリート造にするのをおすすめします。
床の剛性といえば、もうひとつ気になるのがピアノの設置についてです。
よくある質問に「普通の部屋に、そのままピアノを置いて良いのか?」というのがあります。
建築基準法では、住宅の床の設計荷重は180kg/平米、つまり1m×1mの四角形の中で180kgまでとなっています。
アップライトピアノの重さは200~280kgくらい。グランドピアノだと400kgを超えるものもあります。
グランドピアノの場合、3点で支持していますので、1点あたり133kg。
ピアノの大きさを考えると、床の設計荷重で充分耐えられますが、木造の場合、梁や根太、床材の厚みによっては「たわむ」可能性がありそうです。
ピアノを置く予定があれば、設計者に前もって言っておいた方が良いでしょう。
(グランドピアノだと、搬入にも苦労します)
※写真はYAMAHAの家庭用グランドピアノです。
家庭用ということで、コンパクト、軽量になっていますが、それでも261kgあります。
最近は、録音機器も低価格、高性能になってきて、自宅でもCDレベルの録音が出来るようになりました。
夜中でも自由に楽器が演奏出来る、友人を呼んでセッション出来る、場合によっては録音もしたい・・・そんな場合は、もう少し本格的な「自宅スタジオ」を計画してみましょう。
スタジオ部屋は、隣の家からなるべく離れた場所につくります。
出来れば、外の音の影響を受けにくい半地下が良いですね。
窓はもちろん二重窓。出入り口には本格的な防音ドア。部屋の壁には吸音材。
電子楽器も多いので、コンセントは多めに設置しましょう。
ここまでくれば部屋でサックスを吹いたり、バンドの練習をしたり出来そうです。
価格的にはそれなりにかかりますが、設計時から計画しておけば、びっくりするような値段にはならないのではないかと思います。
※写真は組み立て式の防音室(YAMAHA)です。
少し狭くなりますが、このような防音室を「部屋の中に作る」という方法もあります。
時間を気にせず楽器を演奏したい方、録音まで含めて家でやってみたい方は、家をたてるとき建築士に設計の相談をしてみて下さい。
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家を作るときに考えて欲しいことについて、こちらのページに纏めてみました。
テーマ別コラムのまとめ【ペット/寒さ対策/子育て/地震に強い鉄筋コンクリート住宅など】
http://mbp-japan.com/hyogo/revontulet/column/25680/
興味のある分野があれば、是非、目を通して下さい。
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