高低差のある住宅地、傾斜地に家を建てる(家を安全に、安く建てるポイント)
注文住宅を建築するには、幾つかの方法があります。
モデルハウスを見に行き、ハウスメーカーに設計施工を注文する。
地元の工務店を探して、設計施工して貰う。
建築事務所に設計を依頼する。
この中で、「建築事務所に設計を依頼する」というのが一番ハードルが高いと思っている人が多いかもしれません。
今回は、設計事務所と一緒に家を建てるメリットについて、書いてみます。
まず最初に、どういう人が「設計事務所に設計を依頼する」のが向いているかについてです。
これについて、私は、「設計する家にこだわりがある人」と「そんなにこだわりがない人」の2つのタイプがあると思います。
◆「設計する家にこだわりがある人」というのは、趣味、ライフスタイルなどがはっきりしている人です。
間取りや内装、デザインなどにもこだわりがあり、ハウスメーカーの家では飽き足らない人ですね。
確かに、こういうお客様は設計事務所と組んで、家を建てるのが良いと思います。
ただし、お客様自身のライフスタイルがはっきりしているということは、注文する建築士にも拘る必要があります。
建築士にもデザインの傾向、得意分野があります。
「設計する家にこだわりがある人」は、設計を依頼する建築士も好みに合う人を探し、選択することが大切です。
◆「そんなにこだわりがない人」というのも、建築事務所と一緒に家をたてることが向いた人だと、私は考えています。
家を建てる上で「こだわりがない」というのは、「何でも良い」というのとは違います。
「特別なこだわりはない」からといって、構造や施工がいいかげんだったり、仕上がりが拙かったり、見た目が派手でやたら光熱費が掛かる、そんな家を求めている訳ではないでしょう。
「こだわりがない」というのは、「余計なものにお金を掛けない」「合理的でちゃんとしたものを選びたい」ということだと思います。
ハウスメーカーの殆どは、外壁や窓、基礎、構造など基本的な部分を選ぶことは出来ません。
「そんなにこだわりがない人」なら、お仕着せのメーカー仕様ではなく、何が必要で何が必要じゃないかをはっきりさせた、費用対効果の高い家作りが出来ると思います。
そういうときこそ、設計事務所との家つくりが生かされると思います。
その他、建築設計事務所に相談するのが向いていると思われる人としては、
◆既に土地のある人、住むところが決まっている人。
土地は決まっているのですから、それに合わせた家を作らなければなりません。
家のサイズ、窓の位置など、メーカーの仕様(モジュールと部材が決まっている)では、ピッタリこない可能性があります。
設計事務所に相談してみては如何でしょうか。
◆土地を探している人。
地盤の状況はどうか、近隣の相場と比べてどうか、教育環境は・・・など、建築士、不動産会社、地盤調査会社など、専門家の知識を合わせて情報提供が可能です。
ハウスメーカーの営業職、不動産会社の営業職とは違う視点で、公平なアドバイスが可能です。
◆営業の人が苦手
建築士はハウスメーカーの営業職と違って、頻繁に電話を掛けたり、訪問したりしません。
ハウスメーカーの営業攻勢が苦手な人は、建築事務所が向いているかもしれません。
施工会社との値段交渉も、建築士が行いますので、値引き交渉などが苦手な人も大丈夫です。
などです。
モデルハウスを見にいくのと同じくらいお気軽に、設計事務所も利用してみては如何でしょうか?
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