コンクリート住宅に15年以上、実際に住んでいます
鉄筋コンクリート住宅を建てる【1】はじめに
鉄筋コンクリート住宅を建てる【2】都会に求められる住宅とは
今回は、鉄筋コンクリート住宅の地震に対する強さについて考えてみます。
阪神大震災や新潟中越地震など、大きな地震が起きるたび、住宅も倒壊や損傷などの被害をうけてきました。
しかし、その中でも、鉄筋コンクリートの家は「過去一度も」壊れたことがありません。
正確にいうなら、鉄筋コンクリート住宅(一般的に壁式鉄筋コンクリート構造)の住宅は、今まで一度も倒壊したことが無いのです。
最新の耐震基準で作られた家だけでなく、昔に作られた古い住宅も含めて倒壊したことが無い・・・これは凄いことだと思います。
地震に最も強い住宅を求めるのなら、壁式鉄筋コンクリート住宅は、最適な選択ではないかと思います。
日本では、大きな地震で被害が出るたびに、その原因を調査し、耐震基準を改良してきました。
現在の新築住宅は、きちんと施工されている限り、耐震性に問題は無いと思います。
どんな住宅メーカーの人に安全性を聞いても「耐震性は問題ありません」という返答が得られるはずです。
しかし、長い時間が経った後ではどうでしょうか?
新築時には問題ない家でも、漏水で柱や梁が腐ったり、シロアリが発生したりするようなことがあれば、計算された強度は無くなってしまい、危険な家となります。
メンテナンスがちゃんと行われていて、新築時の耐震安全性が確保されるのです。
鉄筋コンクリートの住宅が地震に強い理由、それも古い住宅でも地震で倒壊しない理由には、コンクリートという素材が水に強く、メンテナンス無しでも殆ど強度が低下しないこともあるのだと思います。
もし、柱をや梁を腐らせるような漏水や結露が発生しても、コンクリートの強度には全く影響ありません。
もちろんシロアリも関係ありません。
鉄筋コンクリートの住宅には「元々、剛性の高い構造で地震に強いこと」「経年劣化で強度が低下する可能性が低いこと」という特長があります。
その結果、日本では地震で倒壊したことが無いという安全性を確保してきました。
いつまでも安心して住み続けたいという人にとって、鉄筋コンクリート住宅は最適な構造ではないかと思います。



