鉄筋コンクリート住宅を建てる【2】都会に求められる住宅とは

浅井知彦

浅井知彦

テーマ:鉄筋コンクリート住宅

今、これを書いているレヴォントリ一級建築士事務所は、神戸市中央区にあります。

神戸の設計事務所ですから、業務範囲は関西、特に神戸から阪神間、北摂のエリアが中心になります。

このあたりで住宅を建てようとすると、どうしても都市部になりますから土地が狭い、あるいは隣の家が近いという住宅になります。

こういった都会の住宅は「いかに陽当たりや通風を確保するか」「隣の家からの視線をいかに遮るか」「狭い敷地で庭の緑を楽しむにはどうするか」という条件をクリアしながら設計しなければなりません。

モデルハウスのような家をそのまま建てていては、快適な住空間にはなりません。

間取りや空間設計を自由に発想し、その土地に最適な設計を行わないと、住みやすい都会の家は建てられません。


この「空間設計の自由に行うこと」・・・鉄筋コンクリートの家は、こういうときに有利になります。

たとえば水に強く、剛性の高いコンクリート床を生かして、お風呂を3階に持ってきたり、屋上に庭をつくったりすることが出来ます。
(これらは木造でも出来なくはないのですが、木造の場合、もし漏水した場合などを考えると長期的にはリスクがあります)

また、ピアノや書庫など、荷重の重い部屋を上層階に持ってくることも容易です。

ピアノなど、楽器を演奏する場合は防音も必要ですが、この点でも機密性の高い鉄筋コンクリートの住宅は有利だと思います。


屋上庭園


広い庭がとれないからこそ、日当たりの良い屋上庭園が欲しい。

隣からの視線を気にせず、空の見えるお風呂が欲しい。

こういう要望のある都会の住宅にこそ、空間設計の自由度の高い鉄筋コンクリート住宅は向いていると思います。

※間取りを選ばない構造としては、重量鉄骨+コンクリート床(デッキプレートなど)も良いですね。
重量鉄骨造のコンクリート床は剛性が高く、水にも強いので、鉄筋コンクリート造と同じように自由な間取りをとれると思います。
こちらもおすすめです。

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浅井知彦
専門家

浅井知彦(一級建築士、コンクリート診断士、マンション管理士)

レヴォントリ株式会社 一級建築士事務所

素材メーカーで研究してきた技術者としての経験を生かし、鉄筋コンクリート造の住宅を提案。快適な住空間に仕上げるため、デザインありきではなく機能性重視の家づくりを行っています。

浅井知彦プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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