No.29 どちらのダイヤモンドが大きいと思いますか?
第21回のテーマは「ダイバー時計だって浸水する」です。
これから暖かくなるにつれて売れ行きが伸びてくるのがスポーツ時計。
海水や汗など過酷な使用状況に対応することができることで人気です。
そこで皆さんが防水性能の比較材料にするのが、文字盤・裏蓋に刻印
される表示。一般的に「ダイバーズ(潜水用防水時計)」と呼ばれる
品物は、気圧表示(BAR)でなく、100mなどメートル表示がされた
ものが殆どです。単純に100mと書かれていれば、100mまでの潜水
能力を持っている時計と思いがちですが、実は永久に保証された数値
ではありません。これはキッチリ整備され、パッキン類が交換された
状態での話...ということを覚えておいてください。
ここで古くなった「輪ゴム」を想像してみましょう。伸縮力が衰えて、
いずれは切れてしまいますよね?それと同じで、パッキンの能力も衰え
ていきます。寿命には個体差がありますが3年程度とされており、電池
交換やオーバーホール時の交換が推奨されています。これを交換せずに
使い続けたらどうなるかは想像がつきますね?最悪の場合、水没です。
上の写真は100mの防水機能を持ったロレックス・GMTマスターⅡの
ムーヴメント。一応は動いていますが、実は水没してしまった個体です。
「永久防水保証」と勘違いし、メンテナンスせずに使い続けてしまった
代償は内部の錆び。結局、この時計の持ち主様は気に入っていた愛機を
売却せざるを得なくなりました。湿気はムーヴメントだけではなくて、
文字盤や針など、全ての面において悪影響を及ぼします。「まだ動いて
いるし大丈夫!」と整備周期を延ばしていませんか?せっかく購入した
高級腕時計、自分の手でダメにしてしまわないようにご注意ください!
あと...気になる気持ちは十分に分かりますが、自分で裏蓋を開封したり
しないようにしてください。ネジ山を潰すなど、これもまた防水性能に
大打撃を与える結果になる場合がありますので。
【追記】
アンティークウォッチは、整備された品でも既に防水性能を失っている
場合が多いと考えてください。取扱いについては専門家にご相談を。
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