No.29 どちらのダイヤモンドが大きいと思いますか?
第16回のテーマは「金プラチナの純度を知ろう」です。
皆さんは、ご自身が持っておられる貴金属の種類と純度を知っていますか?
一般的に「貴金属」と呼ばれて流通している金属は大きく分けて3つあります。
『ゴールド・プラチナ・シルバー』なのはご存じのことと思いますが、今回は
金プラチナを例に挙げて「純度」についての説明をさせていただきます。
まず、お手持ちの貴金属をご覧ください。
指輪の裏側、ネックレスの金具、ピアスのキャッチなどなど、目立たない場所に
数字が入った刻印(「K」や「Pt」から始まるものや3~4桁の数字)があるのに
気付いていただけたでしょうか?それが意味する説明を以下に書いていきますね。
ゴールドは「KやKT(カラット)」という単位や1000分率。プラチナの純度は一律、
頭にPt(元素記号)を含んだ1000分率で表示しています。「K24」や「<1000>」の
刻印が入ったものが純金、「Pt1000」と刻印が入ったものが純プラチナと呼ばれ
ており、これらの数値が下がると『割金』と呼ばれる別の金属を含んだ合金という
ことになります。純度を下げて合金にすることには、コストを下げる以上の理由が
あります。1つ目は強度や硬度、耐摩耗性を向上させるということ。比較的柔らかい
金属であるゴールド・プラチナに別の硬い金属を加えることで、歪みにくくキズが
つきにくい製品にできるんです。2つ目は混ぜる金属によって色合いを変化させる
ことができるということ。ホワイトゴールドやピンクゴールドという名前を聞いた
ことがある方も多いはずです。純度がK18と刻印された品物だった場合、75%が
ゴールドで残りの25%が別の金属ということになります。この部分に入れるものが
銀色の金属か、銅色の金属かで色が変わるというのがホワイトやピンク色の製品が
生まれてくる仕組み。では...イエローゴールドは純金で良いのでは?なんて質問が
出そうですが、それは純金の強度不足を補うために行っているのです。
他にも純度を示す刻印は多く存在しているのですが、とりあえずは圧倒的に多い
刻印を取り上げて説明をさせていただきました。「純金」「純プラチナ」じゃないから
値打ちが低いということではなく、合金には合金の良さがあることを理解いただいた
うえで商品選びを楽しんでいただけたらと思います。
【代表的な刻印】
K24(KT) <1000> 純度100%のゴールド
↓
K18(KT) <750> 純度75%のゴールド合金
↓
K14(KT) <584> 純度58.4%のゴールド合金
↓
K9(KT) <375> 純度37.5%のゴールド合金
Pt1000 純度100%のプラチナ
↓
Pt900 純度90%のプラチナ合金
↓
Pt850 純度85%のプラチナ合金
925 純度92.5%のシルバー合金
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